おじさん・おばさん目立つ「自民党総裁」候補、若者に一番人気はやっぱり小泉進次郎、2位は?【500人に聞いた】

自民党総裁選に出馬表明をした小林鷹之氏(写真・梅基展央)

 

 岸田文雄首相の後任を選ぶ自民党総裁選挙の日程が、9月12日告示、27日の投開票となることが決まった。派閥の解消により、「ポスト岸田」には11人もの名前が浮上する乱立状態となっている。自民党内の総裁選とはいえ、実質的には次期総理が決まるとあって、国民の注目度は高い。

 

 そこで本誌はアンケート調査を実施。候補者11人のなかで、自民党の「次期総裁になってほしい」のは誰かを、全国の10代~30代の男女500人にきいた。若い世代が期待する「次の総理」は誰か?

 

※以下、アンケート内は敬称略

 

 

【第5位】小林鷹之 42票

 

 千葉県出身の49歳。8月19日、正式に立候補を表明した。東京大学法学部卒業後、大蔵省(当時)入り。2012年の総選挙で初当選し、当選4回。華麗な経歴を誇り「コバホーク」の愛称で注目を集める存在だ。“期待”の理由は?

 

「40代と若く、若者の言うことに耳を傾けてくれると思う」(18歳男性・学生・和歌山県)
「海外では若い政治家がトップの国も多い。日本もそろそろそうなってほしい。若い世代のバランス感覚とリーダーシップに期待」(38歳女性・主婦・兵庫県)
「なんとなく若いころの安倍さんがこうだったんじゃないかと思います」(23歳女性・アルバイト・千葉県)

 

【第4位】高市早苗 60票

 

 現・経済安保担当大臣。奈良県出身の63歳。1993年の総選挙に無所属で初当選し、1996年、自民党入り。当選9回。2021年の自民党総裁選に出馬し、第1回投票の国会議員票は2位だった。

 

「そろそろ女性の総理大臣が出てもいいころ。女性のなかではいちばん信用できます」(24歳女性・アルバイト・埼玉県)
「女性総理への期待と、国内経済や国防を中心にいい方向への変化が期待できる」(18歳男性・学生・広島県)

 

【第3位】河野太郎 65票

 

 現・デジタル大臣。神奈川県出身の61歳。祖父は副総理をつとめた河野一郎、父・洋平は自民党総裁という政治家一族。1996年の総選挙で初当選。当選9回。総裁選には2009年と2021年の2度、出馬している。

 

「これからデジタルの重要性がさらに増していくなか、その方面に強く、どんどん新たな政策を打ってくれそう」(18歳男性・学生・三重県)
「コロナのときとかマイナカードとか、いろいろ工夫して改革を進めていた。実行力があると思います」(18歳男性・学生・栃木県)
「判断の速さと推進力に期待。何度もチャレンジしてますが、そろそろなっていいのでは」(25歳男性・会社員・埼玉県)

 

【第2位】石破 茂 92票

 

 鳥取県出身の67歳。父は鳥取県知事、自治大臣などを歴任した石破二朗。1986年の総選挙で初当選。当選12回。総裁選には2012年、2018年に出馬しいずれも故・安倍晋三氏に敗れている。「国防がライフワーク」と自認する一方、熱心なキャンディーズのファンとしても有名。

 

「以前から石破さん推しです。テレビに出ていても、わかりやすい説明で納得させてくれることが多いので」(34歳女性・会社員・福岡県)
「このなかでは政治家としていちばん実力があり、なおかつ政治とカネの問題をクリーンにしてくれそう」(35歳男性・教員・神奈川県)
「国防は大事なことだと思います。話し方も信頼がおけます」(38歳女性・主婦・神奈川県)

 

【第1位】小泉進次郎 138票

 

 神奈川県出身の43歳。父は元首相の小泉純一郎。妻は滝川クリステル。2009年の総選挙で初当選。当選5回。2019年、安倍内閣で環境大臣として初入閣。

 

「実力は未知だけど、次世代向けの新しい改革をやってくれそうな気がします」(34歳女性・主婦・大阪府)
「この中ではいちばん若く、若者や働く世代の声が届きやすいと思います」(29歳女性・会社員・京都府)
「政治に不信感を持つ人が多いですが、この人がいちばん若い人からの信頼を回復させてくれそう」(18歳男性・学生・兵庫県)

 

 小泉氏が圧倒的なトップながら、2・3・4位は60代。若い世代へのアンケート調査だが、単に「若いから」と期待するわけではなく、しっかりと“人物”をみているようだ。

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