「統一教会に乗っ取られた自民党のまま」小林鷹之議員、旧統一教会との関係で広がる “致命的な拒否感”

8月19日、総裁選への出馬を表明した小林鷹之議員(写真・梅基展央)

 

 かねてから自民党総裁選への立候補に意欲を示していた小林鷹之議員が、8月19日、記者会見して正式に立候補を表明した。

 

「小林議員は旧二階派ですが、甘利明・前幹事長の秘蔵っ子として党内では知られています。ただ今回の立候補は、福田達夫・元総務会長や牧原秀樹議員、鈴木英敬議員、塩崎彰久議員ら若手が推しています。

 

 特に、福田氏は早くから小林議員に出馬してもらうための根回しをしていました。福田氏は、小泉進次郎・元環境相の最大のライバルです。今回、小泉氏が早くから本命視されていたので、けん制の意味があるのでしょう」(政治部記者)

 

 

 だが、小林議員に注目が集まるのと比例してクローズアップされているのが、旧統一協会との関係だ。すでに、教団の友好団体UPF(天宙平和連合)が主催団体に名前を連ねる2018年と2021年のイベントに出席したことが、一部報道で明らかになっている。先の記者が続ける。

 

「特に問題視されているのが、2021年のイベントです。小林議員はあいさつのなかで、教団の教義に共感を示す発言をしており、写真撮影にも応じていたと報じられています。本人は、発言内容については否定しており、写真は主催団体を知らなかったと釈明しました」

 

 UPFは、安倍晋三・元首相が2021年9月にビデオレターでメッセージを送った団体で、2022年7月、安倍元首相の射殺事件を起こした山上徹也被告が、このビデオメッセージをネット上で発見したことが犯行の動機になったともされる。

 

「今となっては、いわば “いわくつき” の団体ですからね。小林議員はこの件について、明確な説明をできておらず、非常に大きな痛手となっています。

 

 それに、小林議員が東大を卒業した1999年には、旧統一協会の大学組織だった原理研究会の勧誘役だった女子学生が、勧誘した東大生に刺される事件があり、大きなニュースになりました。

 

 原理研は、女子学生を勧誘役に据え、1980年代から東大キャンパス内で無償の留学や研修を謳った勧誘活動を熱心にしていました。大学側も再三、学生に注意を促していたので、小林議員が統一教会に無知だったとは考えられません」(同)

 

 実際、小林議員に対して、ネット上でも

 

《小林鷹之って、もしかしてゴリゴリの壺》

 

《背後に統一教会が居たと知って腑に落ちた。自民党は永遠に統一教会の支配下にあるということだな》

 

《だめじゃん。統一教会に乗っ取られた自民党のままじゃん》

 

 と、小林議員と統一教会の関係を厳しく追及する声があがっている。

 

「そもそも、現在のように自民党の支持率が凋落した原因のひとつは、自民党と旧統一教会との密接すぎる関係です。これで大きなダメージを負ったうえで、さらに裏金問題が発覚したのです。

 

 いま自民党に求められているのは、党の刷新です。いくら若いエリートでも、旧統一教会との関係が深そうだとなれば、国民に受け入れられるはずがない。致命的な拒否感が今後、さらに広がりかねません」(同)

 

 とはいえ、総裁選に目新しい候補は一人もいないわけだが……。

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