「秘書給与詐欺」広瀬めぐみ議員をかばい続けた親分・麻生太郎…「辞職はさせるな」過去の“赤ベンツ不倫”でも猛抵抗

自民党を離党する広瀬めぐみ議員

 

 7月30日、東京地検特捜部が自民党の広瀬めぐみ参議院議員の盛岡市の地元事務所、参議院議員会館の事務所、東京都文京区にある自宅に強制捜査に入った。

 

 2022年~2023年にかけて、公設第二秘書として届け出ていた女性に勤務実態がなかったとして国から支給される給与をだまし取った疑いがかけられている。

 

「2022年に初当選した広瀬議員といえば、2024年2月に『デイリー新潮』で報じられたサックス奏者との不倫で、一躍注目を集めてしまいました。

 

 そのときに、サックス奏者と赤色のベンツでラブホテルに向かったことから“赤ベンツ不倫”と嘲笑されてしまったのです」(政治担当記者)

 

 広瀬議員は、特捜部の強制捜査と同日中に自民党を離党する意向を固め、手続きを進める見通しだ。

 

 度重なる不祥事を起こしている広瀬議員には、X上で憤怒の声が続出している。

 

 

《議員としての実績が不祥事しかないとか、逆にすごいな。悪いことするために政治家になったとしか》

 

《誰かと思ったら不倫してた人だった。給与搾取ってほんとに異常すぎる。なんでこんな人が議員になれるのか》

 

《これだけ不祥事を起こしたら即刻議員辞職でしょ。離党して議員歳費を受け取る。ズバリ税金泥棒》

 

 広瀬議員は、自民党で唯一残る派閥・志公会(麻生派)の所属議員だった。全国紙政治部デスクがこう話す。

 

「“赤ベンツ不倫”が発覚した際にも党内で、広瀬議員の処遇について議論が起きたといいます。しかし、結局は本人の謝罪と党岩手県連副会長の辞任だけという軽微なものに済まさせた経緯があります。

 

 なぜ、そこに落ち着いたかというと、所属派閥の会長で、自民党副総裁の麻生太郎氏が『離党させた方がいい』という党内の意見に対し『法律を犯したわけでない』と、広瀬議員をかばったから。

 

 当時、すでに『デイリー新潮』で、秘書給与詐取疑惑が出ており、あの時点で調査のうえ離党させておけば、党が今回のようにさらなる傷は負わずにすんだという話も出ています」

 

 さらに、今回の「詐欺容疑」についても“領袖”は寛大な対応を見せようとしているという。

 

「今回の強制捜査を受けたことで、本人から離党する意向がでましたが、党内には『議員辞職までさせるべきだ』との声が強いです。しかし、麻生氏は党執行部に『即座に補欠選挙となれば、党のためにならない。辞職はさせるな』と、ここでもなお抵抗している模様です。

 

 党を離れたからといって、彼女を国会議員に押し上げた自民党の責任がなくなるわけではない。党として“引導を渡す”必要もあると思いますが、今後、岸田文雄首相が『自民党総裁』として、どう判断するかが問われます」(同前)

 

 本来であれば、尻拭いなど必要のない議員を育ててほしいものだが……。

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