立憲「認知度クイズ」で露呈した「代表の顔」知られてない問題…小沢一郎氏も「泉氏なら沈没」公言の絶望
9月におこなわれる自民党総裁選はニュースになっているが、実は立憲民主党の代表選も9月末までにおこなわれる。
「泉健太代表は続投の意向とみられています。先ごろ、枝野幸男前代表も親しい立憲関係者に出馬の意思を伝えたという報道もされました。
ほかにも長妻昭政調会長、逢坂誠二代表代行、重徳和彦衆院議員、小川淳也衆院議員などの名前があがっています。
都知事選で蓮舫氏を応援した責任から、党内では『出馬は微妙』と言われていますが、最高顧問の野田佳彦元首相にも期待が集まります」(政治担当記者)
代表選までおよそ2カ月となったが、関心が集まらないのはなぜか。その理由を立憲議員は苦笑しながら「泉代表が地味だからね」と、身もふたもなく分析する。
その「泉代表が地味」説が裏づけられてしまったのが、7月14日に放送された『ABEMA的ニュースショー』(AbemaTV)のいちコーナーだ。泉代表のあまりの知名度のなさが浮き彫りになり、立憲関係者を落胆させている。
「番組では、パネルに泉代表、政治ジャーナリストの青山和弘氏、元衆議議員の宮崎謙介氏、番組プロデューサーの4人の顔写真を並べ、『誰が立憲民主党の党首か』を若者に当ててもらう街頭インタビューを渋谷で実施したんです。
ところが、多くの若者は『わからない』『知らない』と回答。結果は、スーツにネクタイ、細いメガネという『ザ・政治家』スタイルだった番組プロデューサーが圧倒的に多かったんです。泉さんを選んだ若者はごく少数だったようです」(同)
この「立憲認知度クイズ」の結果に、ゲスト出演していた野田氏は「いやあ……座りながら立ちくらみがしましたね」と、大きなショックを受けている様子だった。
「党内で泉代表交代論は常にくすぶっています。同党の小沢一郎氏も、7月9日、次期衆院選での政権交代に向けて『野党の共闘を構築できる体制に変えなければダメだ。泉氏なら沈没だ』と記者会見で述べました。
一方で泉代表は7月15日、次期衆院選の目標として、現時点で180人程度にとどまっている小選挙区候補者について、『夏を通じて200(人)を超えたい』と言及しています。
2023年5月に、次期衆院選の獲得議席について、比例代表も含めて『150議席が必達目標』と述べ、『達成できなければ代表を辞任する』とまで言いましたから、『200人超え』は、そこに向けての決意でしょう。
ただ、今回の認知度クイズで『若者に顔が知られていない』という大問題が明らかになってしまいましたからね。都知事選でフィーバーを起こした石丸伸二氏とは対照的です」(同)
世間では「政権交代の千載一遇のチャンス」との声もあるが――代表の顔が知られていないという絶望のなかで、野党第一党の存在価値を示すことができるか。
07/17 08:30
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