「議員として失格」河野太郎氏「“やから” を許すな」発言に批判殺到…党内からも「こらえ性がない」と呆れ声

写真:つのだよしお/アフロ

 

 6月26日夜、自らが所属する派閥の領袖・麻生太郎自民党副総裁と、都内の日本料理店で2時間にわたり会食した河野太郎デジタル相。

 

「その場で河野氏は『9月の総裁選に出馬したい』と麻生氏に伝えたと言われています。麻生氏は黙って聞いていたそうです。

 

 翌27日、河野氏はデジタル庁で会見をしましたが、その際に記者から麻生氏とのやりとりを質問されると『誰が? 河野さん? どの河野さん?』『面白い小説だと思う。飯を食っているときに何の話をしたかを(第三者に)言ったことはない』と質問をはぐらかしました。

 

 その答え方が相変わらずの皮肉屋ぶりで、自民党内からも『もう少し言い方を考えなくちゃな。国民の印象が悪くなるだけだ』と批判の声があがっています」(政治担当記者)

 

 

 そんな河野氏の印象がさらに悪くなる事態が、7月2日に起きた。河野氏は都議補選(7月7日投開票)の候補者応援のため、足立区内でマイクを握っていた。

 

 すると聴衆から「デマ太郎」「裏金を説明しろ」とヤジが飛んできた。河野氏はその声にすぐさま反応し、こう言い放ったのだ。

 

「選挙運動を通じて、YouTubeの再生回数を増やしてお金を稼ごうというよこしまな考えで、選挙妨害に近いことをやるような人が増えてきた。選挙妨害をする輩(やから)を許しておいてはならない」

 

「人が話しているときにその横で大きな声をあげる。選挙の役にも立たないし、この国の未来をつくることにも何の役にも立たない」

 

「そうやって面白がっている人の動画を見て、その人にチャリンチャリンとお金が入っていく仕組み、これは何とかしなければいけない」

 

 などと声を張りあげた。

 

 思わず怒り口調になった河野氏に対して、自民党議員秘書はあきれ顔だ。

 

「河野氏の発言自体は至極まっとうなのですが、聴衆のヤジにすぐにカッとして言い返すのはよくありません。しかも、『やから』という表現はダメです。安倍晋三さんも2017年に都議選の応援演説でヤジを飛ばす聴衆に『こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない』と言いましたが、今回の発言はそれよりよっぽどイメージが悪い。

 

 総理大臣になったら、国会質疑も含めてもっと激しいヤジにさらされます。自民党内でも『こんなにこらえ性のない性格で総理大臣としてやっていけるのか』と河野氏の資質を疑問視する声も多くあります」(自民党議員秘書)

 

 政治評論家の宮崎信行氏も「突破力には期待したいところですが、総理大臣には向かない方ですね」と言い、次のように続ける。

 

「河野氏がたびたびキレた発言をするのは、自身が選挙に強いからなんです。後援会組織もしっかりしているので、どんな発言をしても選挙は盤石。今回も、SPに守られながら発言するのではなく、自分から聴衆に詰め寄っていく気概があれば、評価も違ったのではないでしょうか」

 

 Xにも、

 

《輩呼ばわりとは議員として失格》

 

《こういう輩を総理にしてはならない》

 

《国会議員を追及するのは権利ですよ、国民の》

 

 など批判の意見が圧倒的に多くあがっている。総裁選への立候補は、本当に「面白い小説」で終わってしまうかもしれない。

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