「爆発注意報とか警報を出すのかな?」大阪万博「メタンガス濃度を毎日発表」仰天方針に非難の嵐
2025年大阪・関西万博」の会場内工事現場で、メタンガスなど可燃性ガスが原因の爆発事故が起きたのは3月28日のことだった。
「会場の西側エリアにあるトイレ棟の工事現場で、溶接の火花がガスに引火して爆発しました。けが人はいなかったものの、コンクリート床約100平方メートルが損傷、日本国際博覧会協会(万博協会)は6月24日、会期中の安全対策を発表しました。そこでの発表資料によると、事故が起きた現場では2024年2月28日から5月31日の間に、基準値を超えるメタンガスが76回も検知されていたというショッキングな内容が記されていました」(週刊誌記者)
万博会場になる人工島・夢洲(ゆめしま)は、もともと一般廃棄物や上下水道汚泥などの廃棄物最終処分場として、1985年から埋め立てが始まった場所。埋められたゴミには多くの有機物が含まれ、腐敗・分解する過程でメタンガスが発生する。メタンガスは無臭で毒性はないが、引火しやすく爆発の危険性がある。そのガスが3ヶ月間に76回も基準値を超えて検出されていたというのだ。この報告に、府民は大きな衝撃を受けていた。
「しかし、協会はなかなか有効な手立ては打てていないようです。事故が起きたエリアのトイレで『便器や配管の隙間をシリコン材で埋めてガスの侵入を防ぐ』『換気ファンを設置し、ガス抜きを自然換気から強制換気にする』などを実施する予定です。また、屋外ではマンホールのふたに通気口を確保し、ガスが滞留するのを防ぐということです」(ジャーナリスト)
さらに協会は、ガス濃度計測を継続的におこない、会期中は測定値を毎日公表することを検討中とHPで報告している。また、万博協会の藁田博行整備局長は、安全対策について「報道特集」(TBS系、6月29日放送)の取材に対し、次のように見解を述べた。
「『今日のメタン濃度』みたいな感じで、毎日人を入れる前にお知らせしようかなと考えています」
「ファーストフードとかテイクアウトのお店が何軒か入ります。火気は使わない店でという募集をいったんはしているので、それがどこまで皆さん徹底できるかっていうところにかかってくると思います」
爆発の危険性は否めないうえ、「火気不使用の店」という条件を「どこまで徹底できるか」としたことに、無責任さを感じた人も多かったようだ。Xでは、非難が殺到している。
《毎日メタンガス濃度計測が必要なところに、子どもたちを動員しようとしてる吉村維新知事や万博推進関係者》
《爆発注意報とか警報を出すのかな?》
《メタンガスを計測方法も その公表方法も 数値による対応 (入場制限、エリア制限、自己責任、返金対応) も何も決まってはないではないか》
《盛大な自殺行為にしか見えないのは私だけだろうか》
ある大阪府民は、本誌にこんな本音を吐露する。
「今後、メタンガスの“危険数値”が決まり、もしそれ以上の数値が出たら会場は立ち入り禁止になるのでしょうか。そうしたら交通費や宿泊費は誰が負担してくれるのでしょうか。こんな“一か八かの万博”には行きたくないですよね」
さらに藁田局長は、「来場者の安全を守るというのは、主催者の当然の義務というか、開催の前提になります。そこは信じて来ていただいて、楽しんでください」と語っている。「未来社会の実験場」が万博のコンセプトとはいえ、人命第一が大前提なのは言うまでもない。
07/01 11:10
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