大阪万博、アルゼンチン撤退報道に「新規の参加表明も報道して」横山大阪市長が噛みつくも総ツッコミ

(写真・時事通信)

 

 6月20日、2025年大阪・関西万博で、自前のパビリオンを設計・建設する「タイプA」形式の出展を予定していたアルゼンチンが撤退することが分かった。

 

 時事通信が報じたところによると、インフレによる国内の財政悪化を理由に辞退するとの連絡があったという。「タイプA」を予定していた参加国の撤退はメキシコ、ロシアに続き3カ国めとなった。

 

 

 同日、大阪市の横山英幸市長は自身の「X」に、時事通信の記事を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。

 

《だから、「撤退」だけじゃなくて「新規の参加表明」も報道してよ。昨年11月からはアルゼンチン含め増減を経て「+1国」の「計161カ国」が参加表明。徹底の連鎖も発生してないしむしろ増えてる。開幕に向けて各国のボルテージも上がってるよ。いつまでも悲観的な見出しで発信するのは本当に残念。》

 

《徹底→撤退 腹立ち過ぎてポストで噛んだわ》

 

「タイプA」は、「万博の華」とも言われ、万博の目玉とされる。

 

 当初は60カ国が「タイプA」を予定していたが、資材価格高騰の影響などで、アンゴラ・ブラジル・トルコの3カ国が、日本国際博覧会協会(万博協会)が建設して引き渡す「タイプX」に移行。

 

 スロベニア・ナイジェリア・イスラエル・パキスタン・アルメニアの5カ国が、万博協会が建設する建物を複数の国で共同で利用する「タイプC」に移行。

 

 アルゼンチンの撤退により、「タイプA」を予定するのは52カ国に。そのうち11カ国の建設業者が決まっていないという。

 

 横山市長が、アルゼンチンの撤退報道に対し、《「撤退」だけじゃなくて「新規の参加表明」も報道してよ》と、噛みついたことに、「X」では、こんなツッコミの声が上がっている。

 

《海外パビリオンはタイプAが万博の目玉だからね。タイプCとかタイプXとかで水増しされてもね。タイプCは建設費を日本が負担するし、タイプXは日本が先行発注したけどガラガラでその建設費も日本が負担。タイプAのアルゼンチンの撤退は、万博の価値を下げましたね》

 

《タイプAのパビリオンが『万博の華』と言ったのはあなた方維新。その『万博の華』が撤退したんです。新規の参加表明はタイプAですか?》

 

 翌21日、自見英子万博担当相は記者会見で、アルゼンチンと、太平洋島しょ国ニウエが国内事情を理由に、大阪万博への参加を見送ると発表。一方、カリブ海島しょ国のバルバドスと、西アフリカのシエラレオネの2カ国が新たに参加するという。

 

 いまだ参加国・地域が増減しそうな大阪万博。2025年4月の開幕までに、「万博の華」とされる「タイプA」を、どれだけの国が披露できるのだろうか。

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