「露骨な職業差別」静岡・川勝知事の県庁での訓示が大炎上 リニア工事遅延の「A級戦犯」が繰り返す問題発言

静岡県の川勝平太知事(写真・時事通信)

 

 お騒がせ知事が、またまた問題発言だ。

 

 4月1日、静岡県の川勝平太知事が県庁で新規採用職員への訓示をおこなった。その訓示のなかで

 

「県庁というのは、シンクタンクです。毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはものを作ったりとかということと違って、基本的にみなさま方は頭脳、知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要があります」

 

 

 と発言。不適切な発言ではないかと、話題になっている。SNSでは

 

《露骨な職業差別ですね。どうしてこんな人が知事でいられるのでしょう?》

 

《もうダメだろこの人は。何アウト目だよ》

 

《県庁が格上とかどんな殿様意識なんだろ》

 

 など、批難が殺到。2日11時時点で、Xでは「牛の世話」「県庁職員」「川勝知事」などのキーワードが1位からズラリと並ぶ状況となっている。

 

 川勝知事の問題発言は、いまに始まったことではない。

 

・2013年9月「教師の授業が最低だということ」(学力調査で県の小6国語Aが全国最低だったことを受けて)

 

・2019年12月「ヤクザもいる。ゴロツキがいる」(県議との面談で。県の文化拠点構想を反対する議員について)

 

・2020年10月「首相の教養のレベルが図らずしも露見した。学問をした人ではない」(菅義偉首相が日本学術会議の任命見送りをした件について)

 

・2021年6月「11倍の倍率を通ってくるからみんなきれい」「顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、きれいに見られない」(女子大生らと高速道路の建設現場視察で)

 

・2021年10月「あちら(御殿場)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」「経済はここ(県西部)が引っ張ってきた。あちらは観光しかありません」(参院選の応援演説で。対立候補が元御殿場市長だったことで)

 

 3月13日には、サッカー女子チームが県庁を訪問した際、

 

「磐田というところは文化が高いんですよ。浜松よりもともと高かったわけでしょ」

 

「(サッカー強豪高校の)藤枝東は、サッカーをするために入ってきている。(学校も)ボールを蹴ることが、いちばん重要なことなんですよ。勉強よりも何よりも」

 

 と発言。問題になったばかりだ。

 

 JR東海の丹羽俊介社長は3月29日、リニア中央新幹線について「2027年の開業は実現できる状況にはない」と表明。静岡県とは2017年に工事の契約を締結しているものの、川勝知事の反対により着工ができず、開業は2034年以降にずれ込むことが明らかになっている。

 

 日本維新の会政調会長の音喜多駿議員もこの川勝知事の発言を問題視。

 

《発言は問題ですし、リニアの件も含めて知事としての資質に著しく欠ける。前回の不信任案は一票差で否決されましたが、議会が再度動く時では》

 

 と、Xに投稿している。

 

「コシヒカリ発言」で県議会に不信任決議案が提出され、1票差で否決となった際には「今度、間違うようなことをして、ひとさまに迷惑をかければ辞職する」と述べた川勝知事。今回こそ、そのときなのでは――。

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