ダイハツ不正問題「告発してくれてありがとう」トヨタ自動車・豊田章男会長の白々しいコメントにツッコミ殺到「ダイハツを追い込んだからでしょ」「他人事のよう」

子会社で不正が発覚したトヨタ自動車の豊田章男会長

 

 30年以上続く不正は、誰の責任なのかーー。

 

 12月20日に発覚した、ダイハツ工業本社の車両認証試験の不正問題。12月21日、国交省が道路運送車両法に基づき、ダイハツ本社への立ち入り検査を開始した。

 

「ダイハツでは2023年4月に衝突試験に関する不正が発覚。類似の不正行為がおこなわれている可能性があるとして、第三者委員会が調査をおこなっていました。20日に発表された調査報告書には、あまりに杜撰な不正の数々と、不正を生みかねないダイハツの“ブラック体質”が詳細に記されています」

 

 

 合計174件、64車種と3種類のエンジンで不正が確認され、一番古い不正は、1989年からおこなわれていた。その結果、ダイハツは生産中の全車種の出荷を停止している。

 

「新車種は、安全性や騒音、ライトの光の強さなどに関する、事細かな試験を受けて、認証を得てから発売します。しかし、ダイハツは左側の衝突試験しかおこなっていないのに、右側の衝突試験もおこなったと架空の試験結果を報告したり、本来は衝突時に自動で作動するはずのエアバッグに、タイマーを仕込んで作動させるようにするなど、虚偽報告や細工をおこなっていました」(社会部記者)

 

 こうした不正の直接的な原因は、短期間の強引な開発スケジュールにある。

 

「本来であれば、認証試験を受けて不合格となれば設計の見直しするなど丁寧に開発をすればよかったものの、ダイハツ社内では『一発で受かって当然』という風潮だったそうです。短期間で次から次に新型車を開発するため、認証試験でつまずくことは許されない……。こうしたプレッシャーの中で担当者が不正に手を染めるようになったと、第三者委員会は報告しています」(同前)

 

 だが、なぜそれほど短期間の開発にこだわったのかーー。ダイハツの歪んだ開発計画の背景には、トヨタの“尖兵”という重責があった。

 

「ダイハツは、2016年8月にトヨタの完全子会社となりました。第三者委員会は、軽自動車に強いダイハツの強みを生かし、『「トヨタの遠心力」とも称される役割を期待されるようになった』『その期待に応えることを至上命題として奮起したことも短期開発がますます促進されるに至った』と指摘しています。実際、今回不正が発覚した中にはトヨタが販売している22車種、1エンジンが含まれています。トヨタが子会社に過度な負担を強いていたのは間違いなさそうです」(同前)

 

 では、グループのトップオブトップ、豊田章男会長は、この事態をどう捉えているのか。

 

 12月22日、「ベストカーWeb」は、豊田章男会長を取材。同記事は、豊田章男会長は問題の真相究明と従業員の動揺を収めるために精力的に動いてきたとしたうえで、

 

《ダイハツの滋賀工場を訪れ、従業員の前に立ち「この中に告発者がいらっしゃると思います。ほんとうに言ってくれてありがとう」と話したという》

 

 と報じた。豊田会長のコメントにはツッコミが殺到している。

 

《何か他人事のようなトヨタ会長のコメント》

 

《こうなったのはトヨタがダイハツを追い込んだからでしょう?》

 

《30年前からの不正なのに、本当にトヨタは知らなかったのか》

 

《親の顔色見て気に入られるよう何でもする子供に育てたのでは》

 

「これほど大きな不正ですから、親会社にも十分大きな責任があるのは間違いないでしょう。不正が発覚した車種のオーナーや代理店など、数多くの人が巻き込まれる重大な問題です。なぜこれほどの不正が隠蔽され続けたのか。本当に親会社は気がつきようがなかったのか……。不正の悪質さを考えれば『告発してくれてありがとう』も芝居がかった白々しいセリフに聞こえてきますね」(同前)

 

 地に堕ちた信頼を回復することはできるのか……。

ジャンルで探す