【長野立てこもり殺人】高偏差値31歳容疑者は親バカな母親を「横でボーッと見てるだけ」…事件前日に「3人組と揉めていた」新証言も

5月27日に送検された青木政憲容疑者(左)と中学時代の卒業アルバム

 

「殺したいから殺した」

 

 呆然とする目撃者にこう言い放った青木政憲容疑者(31)は、5月25日午後にサバイバルナイフで知人女性を刺殺した後、通報で駆けつけた警察官2人に猟銃を発砲し、射殺。目撃者によれば、政憲容疑者は発砲時に笑顔を見せたという。

 

 

 もう一人の知人女性もサバイバルナイフで刺殺したとみられ、政憲容疑者は4人の命を奪った後、半日近く民家に立てこもった。26日の午前4時半すぎに投降し、暴れることもなく逮捕された。

 

「現場は長野県・中野市議会議長(26日に辞職)の青木正道氏(57)の自宅で、政憲容疑者は正道氏の長男です。

 

 正道氏は農業事業などを手がける会社経営者でもあり、農家の支援事業や政憲容疑者の名が冠された農園『マサノリ園』などを事業展開していました」(社会部記者)

 

 母親は地元の有名人で、フラワーデザイナーやフルーツカッティングの講師として市内で長年、講演活動などをおこなっていた。政憲容疑者自身も、高校は北信地区有数の進学校に通い、卒業後は東京の大学に進学していた。

 

「青木家はこの地域の “地元の名士” です。先祖代々、農園を営んでいた父親の正道氏と、地元の有力経営者の娘だった母親は、高校時代から交際を開始し、そのまま結婚。地元でも有名なラブラブ夫婦ですよ。

 

 政憲の弟は現役自衛官で、妹は東京の体育大学を卒業した。家族仲はよく、地元では評判の “キラキラ家族” でした。そのなかで、政憲だけは(進学先の)偏差値だけは家族の誰よりも高いが、塞ぎ込みがちな人柄でね」(近隣住民)

 

 2012年ごろに、政憲容疑者は精神的な不調を訴え、大学を中退して地元に帰ってきたという。かつて、正道氏の仕事仲間だった男性はこう話す。

 

「中退後に、私のもとで政憲がアルバイトをしていた時期がありました。しかしほとんど口を利かず、彼とはコミュニケーションが取れなかった。

 

 そこで、正道氏は息子に農家をやらせようと、新たに畑を借りてブドウ栽培に乗り出したんです。その後、正道氏は市政進出を目指すようになりましたが、私たちは農業を優先すべきだと大反対。袂を分かつことになりました。

 

 正道氏は市議会議員として出世する一方で、農業は片手間になってしまった。あのまま、政憲と一緒にきちんと農業をやっていれば、今回の事件は起こらなかったのでは……」

 

 政憲容疑者は正道氏の会社が運営するジェラート店の店長でもあったが、そこでは母親の過保護が目立ったという。

 

「そもそも母親がフルーツカッティングを始めたのも、ブドウ栽培を始めた長男を助けるため。彼がジェラート店の店長というのも名ばかりで、母親が積極的に店頭に立ってアピールしているのを、政憲はいつも横でボーッと見ているんです。

 

 しかし、そうした親バカっぷりも実らず、政憲は最近は自宅周辺から離れず、ほとんど引きこもりのような状態でした」(別の近隣住民)

 

 周囲との関係が希薄だったように見える政憲容疑者。しかし、事件前日には珍しい彼の様子が目撃されていた。

 

 正道氏の自宅前をよく通る住民はこう証言する。

 

「24日の夕方6時半ごろに、私が勤務先から帰宅していると、政憲容疑者と3人組の男性が事件現場となったあの家の玄関先の路上で話し込んでいるのを見かけました。

 

 最初は相談ごとかと思ったら、政憲容疑者は一方的に怒っていて、揉めているようでした。その内容はわからなかったのですが、ふだん政憲容疑者を見かけること自体がなかったので、驚きました。あのやり取りが事件に繋がっていたとしたら……怖いです」

 

 警察の調べに対し、「知人女性から “独りぼっち” を罵られたと思い殺害した」と供述している政憲容疑者。親から十分に与えられた、恵まれすぎている境遇に気づけない大馬鹿者だった。

 

写真・梅基展央

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