デジタル献花25万超、反対署名26万筆、産経クラファン4000万円…安倍元首相「国葬」当日も続く分断

国葬での昭恵夫人(写真・JMPA)

 

 9月27日は、安倍晋三元首相の国葬の日だ。会場となった日本武道館近くの公園では、抗議する市民らが集会を開き、「許さない!」「反対!」とのプラカードを掲げた。一方で、東京・千代田区に設けられた一般向けの献花台には、午後1時の段階で1万人以上が訪れ、花を手向けた。

 

 インターネット上でも、国葬への賛否が分かれた。

 

 

 20~30代の有志が中心となって始めた「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」では、8月25日からネット上で「献花」を受け付けている。サイト上で菊やユリなど花のイラストを選び、メッセージを書き込むことができる。

 

 9月26日には18万ほどだったが、国葬当日にアクセスが集中。サイトにつながりにくくなる場面もあり、延長が決まった。メッセージは28日以降も閲覧でき、昭恵夫人に届けられる見通しだ。

 

 一方、8月23日からネット署名サイト『Change.org』で始まった国葬反対の署名は、国葬前日の9月26日には、オンライン署名の最終集計が18万8064人、紙の署名7万8963人とあわせて合計26万7027筆となり、内閣府に提出された。

 

 上野千鶴子東京大名誉教授や作家の落合恵子氏など17人が呼びかけ人に名を連ねており、署名提出にあたり「多くの国民の共感を得られないまま強行するなら、国民の分断をまねく岸田政権の責任は重い」との声明を出した。

 

 27日には、産経新聞が追悼の特別紙面を4ページにわたって掲載。追悼の特別紙面の費用を、1口5000円でクラウドファンディングで募った結果、目標金額500万円に対して8倍の4000万円が集まった。「私たちは、安倍元首相の志と功績を忘れません」の追悼文とともに、3ページにわたって名前が細かく書き込まれた。

 

 Twitterでは、《安倍さんありがとう》がトレンド1位になり、《日本を心から愛し、護り続けた安倍総理に、心からの感謝を捧げます》《安倍さんは日本の誇りです》といった追悼の言葉があふれた。

 

 一方で、《安倍さんありがとう》としながら、こんなコメントも。

 

《ありがとう。自民党政権なんてありえないってすごくよくわかったよ》

 

 国葬当日まで国内を「分断」し続けた安倍元首相。これだけ国民の強い感情を引き起こす政治家は、これから現れるのだろうか。

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