「殺されて当然だ!」発言まで 「ヒロシマ原爆の日」平和記念式典での非常識な「安倍元首相批判」

平和記念式典で献花に向かう岸田文雄首相(写真・時事通信)

 

 安倍晋三元首相の死去から、間もなく1カ月。安倍元首相への心ない批判が起きている。

 

 8月6日、米国による広島への原爆投下から77年が経過し、広島市で平和記念式典がおこなわれた。原爆ドーム前では、早朝から反戦・反核を叫ぶ団体が拡声器を使ってシュプレヒコールを上げた。

 

「安倍(晋三元首相)の国葬反対!」「安倍の美化は許さないぞ!」

 

 

 人垣のなかでマイクを手にした男性は、「安倍は殺されて当然だ!」とまで叫んだ。

 

 デモを主催するのは、「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」。チラシには、「ウクライナ戦争を今すぐやめろ!」「米日による中国侵略戦争を阻止しよう!」「G7サミット=戦争会議の広島開催反対!」「世界の労働者の団結で世界戦争を止めよう!」の文字が並ぶ。

 

 式典に参列した岸田文雄首相のあいさつ中にも「岸田は帰れ」などと連呼する声が響いた。

 

「式典開始前の早朝、原爆ドーム前でデモ団体が拡声器を使ってシュプレヒコールを上げるのは、2010年ごろから毎年、おこなわれています。

 

 広島市は厳粛な環境を保つため、デモ時の音量を絞るなどの配慮をするよう、再三にわたってデモ団体に要請してきました。2021年6月には、式典を『市民などの理解と協力の下に厳粛の中で行う』と定めた平和推進基本条例を施行し、式典中の拡声機の音量を85デシベル以下にするよう、団体に要請しています。

 

 今年は、安倍晋三元首相の銃撃事件もあり、厳重な警備体制のなかで式典がおこなわれました。8時15分の黙とう時だけでも静寂に包まれたのはよかったといえますが、式典でのあいさつ中にも、シュプレヒコールが重なり、聞き取りにくい場面が何度もありました。

 

 9月27日に予定される安倍晋三元首相の国葬でも、国論が二分されているだけに、同じような事態が起きることが予想されます」(社会部記者)

 

 ネット上では、平和記念式典の場にそぐわないデモ行進、シュプレヒコールに違和感を覚えるという声が多く上がっている。

 

《国民の間でも考えが大きく二分される、或いは多くが反対する考えを、一般的に反感を招きかねない場において声高に叫ぶことは逆効果ではないかと疑問を感じずにはいられません》

 

《殺されて当然? 平和を望む人間の言うセリフではないな》

 

《安倍氏の批判は別の所でやってください。広島、長崎の原爆記念日は多くの人達が想像を絶する死に方やその後後遺症で亡くなられた方を純粋な清らかな気持ちで鎮魂してほしい》

 

 式典に参列した国民民主党の玉木雄一郎代表も、自身のTwitterでこう批判した。

 

《毎年思うのですが、犠牲者を悼む鎮魂の時はシュプレヒコールはやめるべきです。非常識ですし共感は決して得られないでしょう》

 

 9月27日、昭恵夫人が心ない批判を聞いたら、心境はいかばかりだろうか。国論が二分されているとはいえ、亡くなった人への追悼は、厳粛な環境のもと、とりおこなってほしいものだ。

 

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