岸田首相、骨太の方針決定も「新しい資本主義」不発…「アベノミクスに逆戻り」の声も

 

 5月31日、岸田文雄首相(64)の看板政策「新しい資本主義」の具体化に向けた実行計画案が公表され、経済財政運営の基本方針「骨太の方針」に盛り込まれた。

 

 2021年秋、岸田首相は「新しい資本主義実現会議」を設置。半年以上かけてまとめたものが、今回の実行計画案だ。

 

「『新しい資本主義』は、岸田首相が2021年9月の自民党総裁選で掲げた政策で、安倍政権の成長重視路線から、分配重視路線に転換する方針と受け止められてきました。

 

 

 ところが、フタを開けてみると、分配ではなく成長重視。しかも計画案では、アベノミクスの3本の矢も堅持する方針を明記しています。安倍晋三元首相への気遣いなのか、そもそも岸田首相に、確固たる信念がなかったのか。その “変節” を批判する声もあがっています」(経済担当記者)

 

 実行計画案では、年末までに「資産所得倍増プラン」を作るとし、NISA(少額投資非課税制度)の限度額や非課税期間の拡充、iDeCo(個人型確定拠出年金)の対象年齢拡大などを検討するという。

 

 だが、資産所得倍増は、国民が持つ金融資産を投資に振り向け、利益を増やす政策で、給与を増やして所得を上げる所得倍増とは似て非なるものだ。

 

 SNS上では、「新しい資本主義」の中身に落胆する声があがっている。

 

《岸田総理の新しい資本主義とはこんなくだらない施策だったのか。僅か十数%しか株をやってない素人日本人を投資に促し不安定資産形成を促進とは…》

 

《国民は全員、株や仮想通貨で自己責任で稼げ、その税収がバイデンに約束した防衛費増その他の財源だ、というのが「新しい資本主義」としか聞こえない》

 

《そもそも給与が低いので貯蓄が少ない人が多く、投資なんてできない 投資するか否かも個人の自由。まずは給与を増やすように景気を上げて、選択肢を増やしてくれ》

 

《岸田政権の掲げる新しい資本主義って、結局「アベノミクス」の継承なんだろ?》

 

 岸田首相が自民党総裁選で掲げた「令和版所得倍増計画」はいったいどこに行ってしまったのか。「所得倍増計画」を実現した、宏池会の初代会長、池田勇人元首相を見習ってほしいものだ。

 

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