岸田首相の「名言引用癖」に「学歴コンプレックス?」の声「安倍元首相への対抗心も…」

 

「たこがいちばん高く上がるのは、風に向かっているときだ。風に流されているときではない」

 

 5月5日、岸田文雄首相(64)は、ロンドンの金融街・シティで講演。最後に、英国のチャーチル元首相の言葉を引用しながら、「民主主義国家の旗手として、新しい資本主義という理念を掲げながら、この暴風に真正面から向き合っていく」と締めくくった。

 

 

 さらに、英国ジョンソン首相と会談後の記者会見では、ある首脳が「民主主義国同士は戦争をしない」とするドイツの哲学者・カントの言葉を紹介したとして「(ロシアによる)ウクライナ侵略は、この言葉を逆説的に示している」と批判している。

 

 岸田首相が名言を引用する事例は、枚挙にいとまがない。

 

 2021年10月、自民党総裁選を勝ち抜き、第100代の総理大臣に就任した後の所信表明演説では、「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」というアフリカのことわざを2度も引用。「経済を成長させ、その果実を国民全員で享受していく、明るい未来を築こうではないか」と呼び掛けた。

 

 2021年12月、衆院選で勝利したのちの所信表明演説では、冒頭で、儒教の経典『礼記』から「遠きに行くには、必ず邇(ちか)きよりす」を引用。大きく物事を進める際には順番が大切だという意味を込めた。

 

 さらに、米国のケネディ米大統領が1962年の演説で用いた「屋根を修理するなら、日が照っているうちに限る」とのフレーズを引用し、災いが起こる前に備えることの重要性を説いている。

 

 2022年1月、施政方針演説では、幕末から明治にかけて活躍した勝海舟の「行蔵(こうぞう)は我に存す」を引用し、「責任は全て負う覚悟」を強調した。さらに演説の結びでも、「己を改革す」という勝の言葉を引用している。

 

 岸田首相の「名言引用癖」に対し、SNSでは、

 

《日頃から名言アンテナをはり、こつこつ収集してないと出来ない仕事》

 

 と称賛する声が出る一方で、

 

《岸田が引用する名言って毎回微妙だな。何というか、テーマにジャストミートしてない》

 

《岸田見てるとなんか偉人とか過去の政治家とかの「名言」みたいなの引用したがったり,いかにも学歴コンプレックスがあるよね。かっこわるすぎるww》

 

 という声が挙がっている。

 

 岸田首相は、高い東京大学進学率を誇る「御三家」のひとつ、私立開成高校を卒業し、東大文一(法学部)だけを目指して受験したものの、2年連続で失敗。3度めの

受験では東大のほか、慶應義塾大と早稲田大も受験。東大には不合格だったため、早大法学部に進んだ。

 

「英国でチャーチル元首相の言葉を引用したのは、ウクライナのゼレンスキー大統領が各国議会でビデオ演説した際、名言を引用した影響を受けたのでは。あるいは、安倍晋三元首相への対抗心もあるのかもしれません。安倍元首相は、福沢諭吉、野口英世、原敬、吉田茂、岩倉具視、吉田松陰など、演説するたびに先人の名言を引用していましたから」(政治部記者)

 

「名言引用」は、演説にかけるスパイスのようなもの。かけすぎるて、元の味がぼけてしまわなければよいが……。

 

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