『全裸監督』のような世界的ヒットに? 日本中が騒いだ「ルーシー・ブラックマンさん死亡事件」がネット配信で映像化の衝撃情報

英国大使館で報道陣に配られた「ルーシー・ブラックマン基金」呼びかけのチラシに掲載された写真。ルーシーさん(右)と父親のティムさん(写真・時事通信)

 

「日本の“裏社会”を描いたドラマ『全裸監督』が、ネットフリックスで世界的ヒット作となった影響でしょうか。海外でも大きく騒がれた死亡事件を題材にして日本社会の闇を描く新作を、大手動画配信サービスがまたも制作中だというんです。話を聞いた際には、『あの事件を映像作品にするとは…』と衝撃を受けました」

 

 ジャーナリストがそう驚くのも無理はない。

 

 

 2000年7月、英国航空の元乗務員だった英国人女性が行方不明となり、遺体となって見つかった「ルーシー・ブラックマンさん死亡事件」。当時、ワイドショーやニュース番組でこぞって報道されたこの有名事件が映像化されるというのだ。

 

「容疑者が逮捕されたものの、被害者の遺体がなかなか見つからず、一時は迷宮入りと言われたこともありました。また直接的な物証が少ない中、検察は状況証拠を積み上げて、男が薬物でブラックマンさんを眠らせて暴行した結果、彼女が死に至ったとして起訴しましたが、男は冤罪を訴えて刑事裁判で強く争い、一審ではブラックマンさんの事件については無罪となったのです。

 

 二審でも準強姦致死罪は認められず、わいせつ目的誘拐や死体遺棄などの罪だけが逆転有罪となりましたが、事件を報じた国内外の複数のマスコミを男が名誉毀損で提訴した経緯もあり、“アンタッチャブル”な雰囲気があるというか、そう簡単に扱える事件ではないという印象が、いまだにマスコミの中にも残っているんです」(前出・ジャーナリスト)

 

 事件は、東京・六本木のクラブでホステスとして働いていたブラックマンさんが、友人に連絡した後に失踪したことで発覚した。捜索願が出されるも行方がわからず、8月にはブラックマンさんの妹が来日して会見。懸賞金をかけて有力情報を募集すると発表したことで一気に注目が高まり、欧米でも報道される事態となった。

 

 すると週刊誌などの報道が先行する中、ブラックマンさんが勤めていたクラブの常連客で不動産管理会社社長の男が捜査線上に浮上した。ほかにも周囲で複数の外国人女性が行方不明になっていることも判明して、報道はさらに過熱。男は別件で逮捕された後、ブラックマンさんへの準強姦容疑で起訴されたが、この時点でもブラックマンさんの行方はわからず、遺体も見つからないままだった。

 

 ようやく翌年2月になって、男のマンションから近い神奈川県三浦市内の海岸にある洞窟内で、地面に埋められた浴槽の中でバラバラにされた状態で遺体が見つかった。

 

「この2022年秋に大々的にドラマの完成が発表されて、年末には世界100カ国以上に向けて配信スタートとなるそうです。フランス人が監督を務めるドキュメンタリー作品ですが、その中に事件を再現するドラマパートもふんだんに入っています。日本の有名ルポライターが書いたノンフィクションが原作となっており、その中で登場する、実際に事件捜査に当たった捜査員たちが顔出しで“真相”を告白する場面もあるそうです。さすがに、警察当局の許可なく、捜査員たちが事件を話すことは難しいので、警察庁も“全面協力”している作品になっていると聞きました」(動画配信サービス関係者)

 

 事件が大きく騒がれたことは、当時の日本社会の世相の中で興味を持たれやすかった要素として、被害者が「外国人の金髪美女」だったことも大きい。

 

「いまだに欧米で日本社会といえばヤクザ、夜の街、女性蔑視といったイメージも強い中で、クラブでホステスとして働いていた外国人女性であるブラックマンさんが薬で意識を失わされ暴行されたあげく死亡したこの事件は、今も興味を惹く存在なのです。『全裸監督』や『新聞記者』のような国際的なヒット作にしたい狙いがあるように思います」(前出・動画配信サービス関係者)

 

 再現ドラマの中で、ブラックマンさん役をいったい誰が演じるのか、そして無期懲役判決が最高裁で確定した犯人がどう描かれるのか、興味は尽きないが――。

 

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