タリバンから逃れたい!しがみついた米軍機からスイカ売りの兄弟が墜落死

カブール空港に集まった大勢の人々(写真:AFP/アフロ)

 

 イスラム原理主義勢力「タリバン」の制圧により、混乱が続くアフガニスタン。そんななか、米軍輸送機の「車輪」にしがみついたアフガン人の少年らが、墜落死する事故が起きた。

 

 現地で撮影された映像を見ると、8月16日に首都カブール空港を離陸した米軍輸送機から、人のようなものが真っ逆さまに墜落している様子がうかがえる。

 

 

 米軍は、アフガン国内のアメリカ人を待避させる目的で、輸送機の整備を急ピッチで進めてきた。

 

 一方、現地の人たちにとって、タリバンによる圧政から逃れるために残された道は「国外脱出」しかない。カブール空港には、輸送機に乗り込んでなんとか脱出しようとする数千人のアフガン人が押し寄せた。

 

 この日、輸送機から墜落した2人は、16歳と17歳の兄弟だと判明した。2人は輸送機の車輪にしがみつくも、離陸直後に力尽き、数百メートルの高さから民家の屋根に墜落した。

 

 ふだんは町中でスイカを売り、稼いだお金で母を助けていたという。この兄弟についての詳細な情報は公開されていないが、ツイッターには、知人を名乗る人物が、悲痛な想いを語っている。

 

「言葉にならない。この2人の少年は、叔母の近所に住んでいた。母親は、愛する息子たちを亡くした哀しみを抱えながら、タリバンの圧政のなかで生きていくしかない」

 

 8月17日には、やはり輸送機の車輪にしがみついていた人が、離陸後、車輪の格納に巻き込まれ、そのまま圧死した痛ましい事故が起きている。混乱が続くアフガニスタンに、平和が訪れる日はまだ先のようだ。

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