小池百合子 意外な「東京9区から国政復帰」説をブレーン・笹川尭氏が一蹴「本人にダメだと言ったよ」

 

「小池百合子東京都知事が次期衆院選で東京9区からの出馬を準備しており、関係先にあいさつしているとの話が出ています。東京五輪・パラリンピックが終われば、小池さんの都政への関心はほとんどなくなると言っていいでしょう。だらだらと3年も続けるくらいなら、衆院議員に戻り、女性初の首相を目指すという野望に向けて、走り出すしかないというわけです」(政治部記者)

 

 

 小池都知事は、2020年7月に都知事に再選された。任期はあと3年も残っている。しかも、小池都知事は都知事に就任する以前は、東京10区選出の衆院議員だった。なぜ東京9区なのか。

 

「東京9区は、自民党の菅原一秀氏の地盤ですが、菅原氏は公選法違反で略式起訴され、東京簡裁で公民権停止3年と罰金40万円の判決を受けました。公民権停止が確定すれば、次の選挙には立候補できないため、自民党公認候補が出馬しない可能性があります。一方、東京10区の現職は自民党の鈴木隼人氏ですが、鈴木氏はセガサミーホールディングスの里見治会長の娘婿なんです」(同前)

 

 セガサミーは横浜のIR誘致に名乗りを上げているので、鈴木氏と戦うことは、横浜のIR誘致を進めてきた菅総理にケンカを売ることになるのだ。

 

「仮に小池さんが国政に復帰し、要職に就くためには、自民党とケンカはしたくないですよね。東京の選挙区で小池氏が自民党を敵に回さずに出馬できるのは、この9区しかないというわけです」(同前)

 

 東京9区の自民党関係者に、小池都知事の出馬の可能性について聞くと、「たしかにそういう話は聞いたことがあります」と認めたものの、「ただ、実際に出馬するかといわれると、しないのではないかと思いますね」と半信半疑だ。

 

 では、小池都知事が出馬するのであれば、必ずあいさつに訪れているはずの、地元有力者にこの話をぶつけてみた。

 

 東京9区の選挙区である練馬区町会連合会の幹部は、「そんな話は聞いていません。(小池さんは)あいさつにも来ていません」とのことだった。

 

 練馬区医師会幹部は、「興味深い話ですが、聞いてないですね。医師会は政権与党とのつながりが深いですから、菅原さんが出馬できないのは残念だと思っています。小池さんとは、いまのところ距離感があります。ただ、小池さんは仕事のできる人という認識ではあります」と話した。

 

 では、小池都知事自身の考えはどうなのか。元衆院議員・笹川堯氏に聞いた。笹川氏は小池都知事の相談相手で、ブレーンの一人でもある。

 

「(次の衆院選には)出ないよ。途中で都知事の職を投げ出すことはあの人はしないよ。コロナが落ち着くのは、おそらく衆院選が終わったあとだよね。それを途中で投げ出せば、何を言われるかわからない。総理大臣になりたくない人はいないけど、今からでは無理だよ」

 

 小池都知事は、過労のため、6月22日から30日まで入院。笹川氏は、「いまだかつて、これほど毎日出勤した知事はいなかった」と語る。

 

「僕は小池さんには年中連絡しているけど、(今回のように)休まなきゃいけないよ。政治家が休むと遊んでいるみたいに思われるけど、それは間違い。小池さんは1年半休んでいない。石原(慎太郎)さんだって、週に3回しか出てなかっただろう。都民の信任を得たんだから、小池さんは絶対に責任をもって知事をやり遂げなくちゃ。国会議員に戻ることには僕は絶対反対だよ。小池さんには国政に戻ることはダメだと言ってある」

 

 どうやら、小池都知事の「衆院選で東京9区から出馬」はなさそうだ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏がこう語る。

 

「7月4日投開票の都議選は、自公で過半数を超し、都民ファーストの会は大きく議席を減らしそうです。小池都知事は、自公と仲よくするのか、言いなりになるのか。

 

 積年の想いもあるので簡単ではありません。新型コロナウイルスの感染拡大防止協力金の支払いの遅れや、五輪後の残務処理として、膨れ上がった負担金の責任問題は、きつく問い詰められるでしょう。それを投げ出して辞めるのは許されません。

 

 コロナと五輪でかかった費用を、増税で都民に負担させるのではなく、どう処理するか。やるべきことをやり切ったわけではなく、ここから都の財政をどう立て直すかが、小池知事の仕事です。国政に出る大義名分がありませんよ」

 

 八方塞がりの小池都知事。野望を果たす前に、やらねばならぬことが山積みのようだ。

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