沖縄への緊急事態宣言 7月11日まで延長

【なんてったってリハビリ!】リハビリ病院転院の〝2か月の壁〟がついになくなりました!

昨年の誕生日に出た病院の食事にはこんなメッセージがついていました

【なんてったってリハビリ! もしもに備える!基礎知識と最新事情】心肺停止から復活した医療ライター・熊本美加氏が、自らを救ったリハビリの“今”を取材、リポートする当コーナー。経験談もリアルです。

 昨年の今ごろは、誕生日を急性期病院で迎え、皮下植込み型除細動器を搭載する手術を受けていました(とーい目)。低酸素脳症により「高次脳機能障害」で注意力・記憶力・遂行能力に問題が生じていたので、手術の傷が治り次第、リハビリ病院への転院を勧められました。

 でも私は「もちろん、家に帰りますけど、なにか?」と。そこからは、転院するしないで、主治医とバトルが勃発。とにかく家に帰りたいとほえる私に、「今の状態で一人暮らしなんて、絶対に許可できません!」と主治医も断固譲らず。けれど、「発症後に手術して2か月以内に転院しなければ、リハビリテーション病棟入院料が保険適用になりません。一度退院してからの再入院も同様なので、費用のことを考えても、なるべく早く転院すべきです」とぐうの音も出ない説明が「医療ソーシャルワーカー」からありました。

 突然に登場した医療ソーシャルワーカーとは最適な医療機関を探してくれる役割の人です。高次脳機能障害のリハビリができて、なるべく自宅から近いという私の条件に合う3つの病院を紹介して、空きがあるか早速確認する、と。渋々首を縦に振ったものの「まあ年末だし、ベッドに空きのある病院なんてあるわけねーじゃん」と高をくくっていましたが、「ラッキーでしたね、いい病院が空いていました」…。迅速な対応で12月27日に、年末年始関係なく365日リハビリを実施している「東京都リハビリテーション病院」に転院したのでした。

 そんな1年前を思い出していた先日、「リハビリ病院転院のいわゆる“2か月の壁”はなくなったよ」と指摘を受けました。

 調べてみると2020年度診療報酬改定で、回復期リハビリテーション病棟の入院患者について、「発症後・手術後2か月以内」の要件が廃止になっていました。急性期からの回復に時間のかかる患者さんや、在宅・施設療養中でリハビリテーションが必要になった患者さんの受け入れが可能になったのです。例えば自宅で転倒して2か月後以降に動けなくなってリハビリが必要になってもOK。

 確かにそういった方が余裕を持って病院を探せるようになったのは素晴らしいこと。ただ、リハビリの開始は、早ければ早いほど効果が高いのは事実。私のように、ダダをこねる患者の説得材料には“しばり”が有効であったと個人的に思います(苦笑)。

 今回の改定では他にも、効果的なリハビリテーションの提供の推進、適切な栄養管理の推進、さらに入退院時における適切なADL(日常生活動作)の評価と説明についての見直しも盛り込まれ、令和2年4月1日から施行されていますので、気になる方は詳細をチェックしておきましょう。

 ☆くまもと・みか 医療ライター。昨年、電車内にて心肺停止で倒れ救急搬送。幸運にも蘇生したが、低酸素脳症による高次脳機能障害でリハビリを経験。社会復帰後、あまり知られていない中途障害者のことやリハビリの重要性を発信中。

ジャンルで探す