アメリカ、日本とも違う「ペルー流バーガー」

ハンバーガー(写真上)、アルファホル(同右下)、砂肝の鉄板焼き

【田辺晋太郎の肉アカデミー】Nice to MEAT you! 新型コロナのせいで海外に行きにくい昨今、異国情緒や外国の名物料理を味わいたいなら、こんなお店はいかがでしょう。

 日本にはいろんな国から人が来ます。同じ国の人同士が近くに住むと、そこに必ずできるのが各国の郷土料理の店。中華街のように、ベトナム、ブラジル、ペルー、パキスタンなどなど、現地の味を知ることができる店が日本のあちこちにあります。海外に行けないなら、こういうお店に行ってみましょう!

 先日うかがったのが、神奈川県愛甲郡愛川町にあるペルー料理店「deli'sケーキ&コーヒー」です。愛川町は都内から車で1時間ほど。ペルー国籍の日系人がたくさん住んでいるから、ペルー料理の店が複数あります。

 この店はレストランプロデューサーの森枝幹さんが紹介している記事を読んで知りました。ペルーのハンバーガー!? そりゃどんな味だ? 行かねば!と。

 店内はスペイン語が飛び交い、国内なのに外国気分。注文したのはハンバーガー、チキンパイ、そして「ペルー風砂肝の鉄板焼き」です。この砂肝が実にうまい! スパイシーで、日本にはない砂肝の食べ方です。スパイスの加減が素晴らしいし、下に敷かれたフライドポテトもうまい。焼き、から揚げ以外にこんな食べ方があったとは。

 ハンバーガーはパティの味付けが抜群! ニンニクやクミンを練り込んで、アメリカのパティとは全く違います。これがペルー流? またこのうまいパティを受け止めるバンズもいい仕事をしています。日本のハンバーガーはバンズの味も追求しちゃって、パティとバンズの“うまさのぶつかり合い”みたいになってる店が多いんです。しかしハンバーガーの主役はあくまでパティ。バンズは一歩引いてそのうまさを引き立てるぐらいがいい。おそらく、コスト面からこのバンズに行きついたんでしょうけど、これが正解ですよ。

 味チェン用の辛いサルサソースも激ウマです。チキンパイとの相性の良さがハンパない! これはクセになりますね。

 スイーツもやばいです。お土産にアルファホル(ビスケットにキャラメルクリームをサンドしたもの)を買い、店を出てから食べてみたら旨すぎて、Uターンして買い占めました(笑い)。

 車がないと行けない場所ですが、ひっきりなしにお客が来ます。この味なら経営者はいつか“ジャパニーズドリーム”をつかみますね。すてきやん。

 ☆たなべ・しんたろう 1978年生まれ。東京都出身。2001年に「Changin’ My Life」でデビュー。03年に解散後は作曲家としてAKB48在籍時の渡辺麻友などに楽曲を提供。監修した「焼肉の教科書」シリーズは累計35万部を突破。最新著作「焼肉のすべて」が発売中。両親は歌手の田辺靖雄と九重佑三子。

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