細野氏“二階派入り”自民から批判 次期衆院選にらむ「数の論理」の是非

細野豪志氏

 民主党政権で環境相などを務めた無所属の細野豪志衆院議員(静岡5区)は29日、自民党の二階俊博幹事長率いる二階派に特別会員として加わる意向を固めた。31日の同派例会で了承される見通し。

 細野氏は2000年の衆院選で初当選し、当選7回。環境相のほか民主党幹事長や民進党代表代行などを務めた。17年8月に民進党を離党し、翌月に小池百合子東京都知事らと旧希望の党を結成。18年5月に民進、旧希望両党が合流した国民民主党には参加せず、無所属となって自民党入りを模索していた。次期衆院選では“安倍・自民党”議員として選挙戦を戦うものとみられる。

 自民党議員は「二階幹事長は、民主党を離党した議員を自民党入りさせた実績がある。自民党は静岡県内で衆院選挙区8あるうち、6選挙区を占めている。細野氏が加われば7選挙区。同県選挙区は自民党王国となります」と解説した。

 しかし自民党静岡県連は細野氏の入党に関し大反対。“昨日の敵は今日の友”とはいかず混乱も予想され、党のほかの派閥からも反対の声が噴出している。

「政治はなんでもありだが、細野氏の事実上の自民党入りは、許容範囲を超えている。細野氏には政治家としての理念が感じられない。二階氏は懐が深い大物ですが、この調子でいくと、二階氏に近い小池都知事や舛添要一前都知事まで二階派特別会員になる可能性が十分にある。党のイメージダウンにつながらなければいいが…」と同党竹下派関係者。

二階氏の政治手法は、田中角栄氏が発揮した「政治は数、数は力」を踏襲したもの。同党の関係者は「二階氏は角栄氏から民主主義政治で必要な“数の論理”を学んだ。野党からの『自民党は政治家の集まりでなく、政治屋の集まり』という批判を織り込み済みで細野氏を引き入れた」と指摘した。

 有権者は選挙で自民党にどういうジャッジを下すのか。

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