タイで摘発・犬虐待グループの鬼畜動画 690円で“会員権”販売

【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】タイでは仏教の考えもあり、野良犬は捕獲せず放置。「ソイ・ドッグ(小道の犬)」と呼ばれ、周辺住民は餌をやり、涼しい乾期になると服を着せるなどかわいがっている。ペット以外のそんな野良犬約8万頭がタイ全土で人間と共存しているとみられるが、先月30日、とんでもない犬虐待グループが摘発された。

 フェイスブック上で「ボム・ロブムーン」と名乗る男が、200バーツ(約690円)で虐待グループの“会員権”を販売。メンバーになると招待されるLINEグループで、なんと獣姦動画を公開していたのだ。

 長年この集団を追っていたのが、動物保護団体「WDT(ウオッチ・ドッグ・タイランド)」。地元警察と協力し、ネット上で虐待メンバーになりすまし、主犯の自宅を突き止めるのに成功した。動物虐待の疑いで捕まったのは、地元ギャング「ボボ」のリーダー格・ボム容疑者。同時に雑種犬10頭が保護された。

 表向きは酒店経営者のボム容疑者は、取り調べに「ツイッターで流れてきた動画を売っていただけ。虐待や獣姦はしていない」と容疑を一部否定。対してWDTは“潜入捜査”で得た、ボム容疑者が犬を犯す動画をネット公開。一気に拡散し、怒りのコメントやツイートが殺到、各地で大炎上している。

 ボム容疑者は月1回ほど「スペシャルデー」を設け、追加料金を払ったメンバーを自宅に招待し、好きな犬と交尾させていたことも発覚。表向きは保護だといって路上から連れてきた犬たちを、子犬のうちから“性奴隷”として育て上げてきたという。

 また地元ウェブメディア「カオサーン」によると、犬ばかりかニワトリや牛、豚、猫など、さまざまな動物が性対象だったというからおぞましい。問題のLINEグループの登録メンバーは実に1000人を超え、中には教師や経営者、医師、果ては芸能人まで含まれていると、同メディアは報じている。今後の捜査次第では、前代未聞の大スキャンダルに発展する可能性も。

 タイではこの手の事件が以前にもあって、2014年には隣人が飼っていた大型犬ゴールデンレトリバーを犯した男が逮捕され、犬の体内からは精液が検出された。また翌15年には、中型犬アメリカンピットブルテリアの獣姦現場を押さえられた男が捕まった。男はその犬を以前から知っており、懐いていたという。

 タイは良くも悪くも、日本より犬との距離が近いのかもしれない。ちなみにタイで動物虐待は、2年以下の懲役刑か4万バーツ(約13万8000円)の罰金、もしくはその両方が科される。(室橋裕和)

☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「おとなの青春旅行」(講談社現代新書)。

ジャンルで探す