海自護衛艦「かが」に米ステルス戦闘機が初着艦 米西海岸で運用試験

事実上の空母化に向けて改修が進む海上自衛隊の護衛艦「かが」に着艦した米軍のステルス戦闘機F35B=米国西海岸沖で2024年10月21日(現地時間20日)、海自Xより

事実上の空母化に向けて改修が進む海上自衛隊の護衛艦「かが」に着艦した米軍のステルス戦闘機F35B=米国西海岸沖で2024年10月21日(現地時間20日)、海自Xより

 海上自衛隊は21日、事実上の空母化に向けて改修中のヘリコプター搭載型護衛艦「かが」が派遣先の米国で、米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの着艦を初めて成功させたと明らかにした。その模様を撮影した画像を公式X(ツイッター)などSNS(ネット交流サービス)に投稿している。

 海自によると、21日午前7時(現地時間20日午後3時)ごろ、米国西海岸サンディエゴ沖で、「かが」の飛行甲板にF35Bが垂直着艦した。投稿された機体画像の尾翼には、「FLIGHT TEST」というアルファベットとともに、「かが」と戦闘機、花の絵をあしらった特別な部隊マークが描かれていた。

 海自トップの斎藤聡海上幕僚長は22日の定例記者会見で「大きな前進だと感じている」と述べた。

 「かが」はF35Bの運用試験のため、9月に海自呉基地(広島県)を出航した。11月半ばまで発着艦の可否や甲板から格納庫への機体のけん引などの手順を確認する。【松浦吉剛】

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