選択的夫婦別姓「さまざまな議論ある」 直接の回答避け 経済安保相
城内実経済安全保障担当相は2日の就任記者会見で、選択的夫婦別姓制度について「自民党内でさまざまな議論がある」と述べるにとどめた。
選択的夫婦別姓をめぐっては自民党内で意見が割れており、制度に対し「賛成派」と「慎重派」の議員連盟がそれぞれ存在する。城内氏は「慎重派」の議連に属し、経済安保相の前任の高市早苗氏と同様に、選択的夫婦別姓に反対の立場を取ってきた。
会見で「制度導入に前向きな石破茂首相と意見が異なる中で、大臣を務めることについてどう思うか」と聞かれた城内氏は、「私の担当ではないのでコメントを差し控えたいが、自民党内でさまざまな議論があると承知している」と述べた。「所管外」を理由に直接的な回答は避け、「いずれにしても石破内閣の一員として、私自身の職責に全力で取り組んでいきたい」と話した。
城内氏の公式ホームページには「選択的夫婦別姓は、行き過ぎた個人主義を助長し、家族の一体感を損ねることになる」(2009年)、「推進派が主張するように、親子別姓になったとしても、家族の絆は本当に変わらないのでしょうか」(21年)などと記述されている。【町野幸】
10/02 23:54
毎日新聞