辺野古沖の設計変更 国交相が承認求めて勧告文書を沖縄県へ送付
埋め立て工事が進む辺野古沿岸部。米軍キャンプ・シュワブの南側(手前)は海が土砂で埋まったが、東側(右)は軟弱地盤の改良が必要で、工事がほぼストップしている=沖縄県名護市で2023年5月2日、本社ヘリから上入来尚撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は19日、沖縄県の玉城デニー知事に対し、軟弱地盤対策に必要な工事の設計変更を承認するよう勧告する文書を沖縄県に送った。国交省関係者への取材で判明した。
設計変更は、海底で見つかった軟弱地盤を改良するため、2020年4月に防衛省が申請。沖縄県は21年11月に不承認とした。これに対し、国交相は22年4月、従わない沖縄県に承認を求める是正指示を出した。
この是正指示を巡る訴訟は、23年9月4日の最高裁判決で沖縄県の敗訴が確定。是正指示は適法と判断され、沖縄県は工事の変更を承認する法的義務が確定した。これを受けて国交相は19日、地方自治法に基づき、設計変更を承認するよう勧告する文書を送った。【内橋寿明】
09/19 17:28
毎日新聞