諏訪湖が全面氷結 「御神渡り」が見られる可能性も 長野

高台の立石公園から諏訪湖観察する宮坂清宮司(左)と氏子総代。湖手前が諏訪市の温泉旅館街、対岸正面が岡谷市、右に下諏訪町=長野県諏訪市上諏訪の立石公園で2023年1月26日午前7時51分、宮坂一則撮影

高台の立石公園から諏訪湖観察する宮坂清宮司(左)と氏子総代。湖手前が諏訪市の温泉旅館街、対岸正面が岡谷市、右に下諏訪町=長野県諏訪市上諏訪の立石公園で2023年1月26日午前7時51分、宮坂一則撮影

 厳しい寒気の影響で26日朝、甲信地方は各地で軒並み今季最低気温を記録した。長野県諏訪市では氷点下10・9度(気象庁)と今季初めて氷点下10度を下回り、前日は強風で波打っていた諏訪湖が一晩で結氷。凍った湖面が割れる「御神渡(おみわた)り」に向けて毎朝湖面観察を続けている八剱神社(諏訪市)の宮坂清宮司(72)は“全面結氷宣言”をし「この日を待っていた。よくきてくれた」と通じた祈りを神に感謝。「御渡(みわた)りはできます」と力を込めた。

 小寒の6日から、諏訪市豊田の舟渡川河口で行っている湖面観察。この日午前6時半ころのデータは気温氷点下12・5度、水温1・6度で、一夜氷の厚さは6~7ミリ、付近の層になった氷は2センチだった。湖岸観察では「ほぼ全面結氷」と表現した宮坂宮司。諏訪湖が一望できる高台の諏訪市立石公園に観察場所を移し双眼鏡で全体を確認し、笑顔で「全面結氷してますね」。2018年2月以来5季ぶりの御神渡り出現の可能性が一気に高まった。

 御神渡りは気温の寒暖差で氷が収縮と膨張を繰り返すことで湖面の氷に亀裂が入ってせり上がる自然現象。地元では神が渡った跡とも伝わってきた。

 気象庁によると26日朝の気温は、長野県内の30観測地点のうち、最も寒かったのは上田市菅平の氷点下27度。立科町(氷点下18・6度)▽南牧村野辺山(同18・3度)――など20地点で今季最低となった。上田市上田(同14・4度)は観測史上最低を記録した。

 山梨県では10地点のうち北杜市を除く9地点で今季最低となり、南部町の氷点下7・1度は1月の観測史上最低だった。一番寒かったのは山中湖村(氷点下15・3度)で、富士河口湖町(同12・3度)▽韮崎市(同11・3度)――と、今季一番の寒い朝だった。【宮坂一則】

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