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名人戦第3局 渡辺が中盤の分岐点で封じ手 斎藤、序盤で工夫

第79期名人戦七番勝負第3局で初手を指す挑戦者の斎藤慎太郎八段(左)。右は渡辺明名人。奥中央は立会の淡路仁茂九段=名古屋市中区の亀岳林万松寺で2021年5月4日午前9時、兵藤公治撮影

第79期名人戦七番勝負第3局で初手を指す挑戦者の斎藤慎太郎八段(左)。右は渡辺明名人。奥中央は立会の淡路仁茂九段=名古屋市中区の亀岳林万松寺で2021年5月4日午前9時、兵藤公治撮影

 渡辺明名人(37)に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦し、1勝1敗のタイで迎えた第79期名人戦七番勝負第3局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、亀岳林万松寺協力)は4日、名古屋市中区の万松寺で始まり、午後6時半、渡辺が54手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち、消費時間は斎藤3時間49分、渡辺4時間13分。5日午前9時に再開される。

 同所での名人戦は第76期の佐藤天彦名人―羽生善治竜王戦(肩書はいずれも当時)以来3年ぶり。今回、同市は新型コロナウイルスの感染拡大でまん延防止等重点措置の対象区域となっており、万全の感染対策を施して開催された。

 斎藤の先手番で始まった対局は第1局に続く矢倉戦に。ただ、第1局は終盤の逆転勝ちだったため、斎藤は序盤に工夫を加え、6六銀(31手目)と上がって急戦矢倉を目指した。

 早い攻めをうかがう斎藤は金銀3枚で中央に厚みを築き、渡辺は丁寧に守りの陣を敷く。渡辺が6四角(50手目)と角を出た手に対し、斎藤は51分考えて4五歩と突っかけた。渡辺の角は遠く斎藤の飛車をにらんで4筋からの攻撃をけん制しており、斎藤の一手には検討陣も意表を突かれた。4五同歩、同銀と進んだところで渡辺が37分考えて指し手を封じた。このまま戦いに突入するか、中盤戦の分岐点を迎えた。

 解説の大石直嗣七段は「斎藤八段の4五歩は積極的な指し方です。渡辺名人の封じ手次第で激しい戦いも、穏やかな進行も、どちらも予想され注目です」と話した。【新土居仁昌、武内亮】

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