「お父さん、守ってね」 児童虐待予防にパパカード作成 日本精神科看護協会

 児童虐待の痛ましい事件が相次ぐ中、日本精神科看護協会(東京都港区)は父親の心の健康をサポートする冊子「パパカード」(A5判、8ページ)を作成した。7月15日に富山市内で開催する「こころの日講演会」で参加者100人に無料配布する。

 冊子は元々、フィンランドの母子支援シェルターで、虐待の加害男性が外傷体験から回復することを狙い、開発された支援ツール。これを同協会が、保健師や心理士、大学研究者らの協力によって5年がかりで国内向けに編集。子どもの成長段階に合わせて「お父さんになるんですね。おめでとう!」「お父さん、一緒にお話しましょう」「お父さんも、自分を大事にしようね!」「お父さん、守ってね」の4種類を各1万部作成した。

 いずれも、父親の気持ちを支えることに重点を置き、先輩パパの体験談などを交えながら、「おなかの子に話しかけてみましょう」「あなたの助けと存在が家庭で必要とされています」など具体的にアドバイス。母親が父親を理解することにも役立つ内容とした。児童相談所や助産師、「ペアレントトレーニング」の場などで配布している。

 講演会は7月15日午前10時から、富山市大手町の市民プラザで。この冊子の作成に携わった同協会の草地仁史・業務執行理事が「子供・家庭支援 児童虐待を予防する」をテーマに講演する。入場無料。問い合わせは佐々木病院(076・425・2111)。

富山県も予防啓発へ

 また、富山県でも児童相談所に寄せられる虐待に関する相談が増加していることから、予防啓発を目的としたリーフレットとポスターを作成する委託業者を公募する。

 今回は、近年相談が急増している子どもの目の前で家族に暴力をふるう「面前DV」に焦点を当てる。面前DVや体罰が子どもに悪影響を与え、虐待にあたることを啓発するデザインを募集する。

 委託料の上限は220万円。今月17日まで公募し、18日に説明会、27日に企画書を提出してもらう。採用決定は7月中旬の予定。詳細は県厚生部こども支援課のホームページ(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1201/kj00020487.html)。【青山郁子】

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