「ボラ写」で支援活動の輪を広げたい 女性写真家、撮影続けて 西日本豪雨1年

被災地で活躍するボランティアたちを撮影したカメラマンの汰木志保さん=広島市中区で2019年6月1日、山崎一輝撮影

 昨年7月に起きた西日本豪雨の被災地で、ボランティアの姿を撮影し続けたフリーカメラマンがいる。東京都杉並区の汰木(ゆるき)志保さん(33)。自らも現地で土砂撤去などに携わりながら、一緒に汗を流す仲間たちにレンズを向け、作品に「ボラ写」と名付けた。現在は広島県などで写真展を開いており「写真を通じ、ボランティアの輪を広げたい」と語る。【池田一生】

 麦わら帽子から褐色に焼けた笑顔をのぞかせる男性。スコップで土砂をすくう別の男性の額には大粒の汗が浮かぶ。今月1日に広島市中区であった復興支援をテーマにした催しには、汰木さんの写真約20点が並んだ。

 カメラマンとして会社に勤めた後、8年前に独立。豪雨が発生した後は、広島に友人がいたこともあって同県江田島市へ入った。

 初めてのボランティアに懸命に取り組んでいたとき、地元の社会福祉協議会から現地で人手不足が続いていると聞いた。自分にできることは何か。写真を通じてボランティアのやりがい、楽しさを伝えよう。

 撮影した「ボラ写」をインターネットで紹介した。それを見た人が新たなボランティアとして駆けつけ、写真が持つ力を再認識した。被災地で笑顔を捉えた写真を展示していいのか不安もあったが、被災者から「駆けつけてくれた人たちの姿を思い出せた」と言われ、ほっとした。

 全国社会福祉協議会によると、西日本豪雨で活動したボランティアは1府11県で延べ26万人以上。汰木さんは「『困った時はお互いさま』の意識を広げたい」と語る。

 写真や写真展などについてはフェイスブック「ボラ写PROJECT」で確認できる。

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