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予備校生殺害:事前に殺意を告白 証人尋問で友人証言

 福岡市西区姪の浜で2016年2月、予備校生の北川ひかるさん(当時19歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた同じ予備校の元少年(21)の裁判員裁判の第2回公判は13日、福岡地裁(平塚浩司裁判長)で証人尋問があり、元少年の予備校の友人らが事件前から被害者への殺意を打ち明けられていたことを明らかにした。

 友人によると、事件の半年前の15年8月、予備校の寮の元少年の部屋でナイフを見つけて問いただすと、元少年は「自分は頭がおかしい。人とは違う。(被害者を)殺したい」と泣きわめいた。「捨てるから渡せ」と求めたが、元少年は「自分で捨てる」と渡さなかった。友人は病院に行くよう勧めたという。

 別の友人によると、元少年は16年1月、飲食店でグラスを握りしめ「(被害者を)好きだったが裏切られた。殺したい」と告白。「彼の目は本気で、今も忘れられない」と振り返った。その後は気晴らしの方法を教えたり、病院に行くことを勧めたりしたという。

 この友人は公判後に取材に応じ、「こんなことになるとは思わなかった。もっと自分に何かできたのではないか」と後悔の念を明かした。一方で「彼は社会的には非難されるべきだが、僕にとっては今でも大事な友達。彼に会って直接伝えたいことがある」と話した。【平川昌範】