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台風18号:接近恐怖、青森のリンゴ農家ら

台風接近に備え黄色いリンゴ「トキ」を収穫する農家=弘前市で2017年9月17日、藤田晴雄撮影

 大型の台風18号は、18日に日本海を抜けて北海道に達する見通しだ。強風に加え、東北や関東甲信などで大雨が予想される。台風が接近する中、農家らはリンゴや稲の収穫を早めるなどの対応に追われた。また、各地でイベントが中止になるなど影響が出ている。

 1991年の台風19号でリンゴが落果するなど壊滅的な被害が出た青森県では、農家が収穫に追われた。

 弘前市樋の口にある三上雅永さん(59)のリンゴ園では、1週間後の予定だった黄色い品種「トキ」の収穫を16日から始めた。三上さんは「ほとんどの実が落ちた台風19号を経験しているので恐怖だ」と語る。同市悪戸の成田静俊さん(72)のリンゴ園では収穫と並んで木の周囲に防風ネットを張った。息子の徹さん(44)は「19号とコースが似ているので心配だ」と話した。

 米の収穫がピークを迎えている新潟市では17日、被害を抑えようと、農家が刈り取り作業に追われた。

 新潟市江南区の農家男性(81)は、風雨の弱い午前中で作業を中止した。男性は「雨の中で作業したら機械が壊れる。風も強くて作業できない」と困り顔。刈り残した稲穂については「風で倒れて質が落ちるが、どうしようもない」と話した。

 イベントの中止も相次いだ。秋田市では、野菜などを煮込んだ鍋料理「かやき」を振る舞う「秋田かやき祭り」が16日から2日間の予定で開かれていたが、17日の中止が決定。青森市の縄文遺跡「三内丸山遺跡」では18日に市民ら約300人が専門家から遺跡について学ぶイベント「世界最大の考古学授業」が計画されていたが、中止になった。

 気象庁によると、19日午前0時までの24時間予想雨量は、北海道250ミリ▽東北180ミリ▽東海、北陸150ミリ▽関東甲信100ミリ。関東は18日、日中は晴れて各地で気温が30度を超える見込み。【藤田晴雄、後藤結有】

交通機関乱れる

 台風の影響で交通機関が大きく乱れた。

 JR九州は九州新幹線の熊本-鹿児島中央間の運転を見合わせ、JR西日本も山陽新幹線の広島-博多間で倒木による停電のため一時運転を見合わせた。

 空の便は九州や四国を発着する便を中心に欠航が相次いだ。日本航空と全日空は17日、国内線計575便を欠航した。羽田空港の出発ロビーでは、予約変更や払い戻しをする客で混雑した。日本航空と全日空は、18日の国内線計172便の欠航を決めた。

 船の欠航も出た。佐渡汽船は17日、新潟県の新潟、長岡両市と佐渡市を結ぶ定期船計7便を欠航した。新日本海フェリー(大阪市)も18日の北海道小樽港・苫小牧東港発のいずれも新潟港行きと、19日の新潟港発小樽港行きの計3便の欠航を決めた。【山田奈緒】