犬がなついてくれない…しつけに問題あり? 動物看護師が教える「犬に好かれる」コツ

犬に好かれる人、好かれない人の違いは?

犬に好かれる人、好かれない人の違いは?

 「忠犬」という言葉があるように、犬といえば人懐っこく、人間と信頼関係を結びやすい動物というイメージを持っている人は多いと思います。一方、犬を飼っている人の中には、犬がなかなか懐いてくれなくて困っている人もいるようです。

 犬に好かれる人、好かれない人は何が違うのでしょうか。犬に好かれるためのコツについて、動物看護師のfujimaruさんに教えていただきました。

体が大きい男性が苦手な犬も

Q.そもそも、犬に好かれる人と好かれない人は何が違うのでしょうか。犬に好かれるタイプの人、好かれないタイプの人の特徴について、それぞれ教えてください。

fujimaruさん「一般的に、『人間大好き』『一緒に遊びたい』という犬が多く、中には子どもと追いかけっこができる犬もいます。

一方、体が大きく、声が低い人、つまり男性が苦手な犬も一定数いるようです。また、爪を切ったり、薬を飲ませてきたりするなど、犬にとって嫌なことをしてくる人のことを苦手に思う犬もいますよ。

加えて、犬の方が優位になってしまっている人の場合だと、牙をむき出すこともあるので、しつけが大事になってくると思います」

Q.では、犬が人に好感を持つときはどのようなしぐさを見せることが多いのでしょうか。また、嫌いな人に対しては、どのようなしぐさをするのでしょうか。

fujimaruさん「犬が人に好感を持っているときは、口角が上がって笑顔になります。また、遊んでほしい人に対しては、頭を下げてお尻を上げてアピールします。他にも、おなかを見せてきたり、体をこすりつけてきたり、飼い主のことをなめてきたりします。特に飼い主の就寝時にそばで寝るのは、安心感からだと思います。一方、嫌いな人にはうなったり攻撃をしたり、耳を真後ろにして尻尾を下げて、できるだけ体を小さくしたりします。

犬が尻尾を振っているのを見ると、『犬は喜んでいる』と思いがちですが、恐怖や怒りで興奮しているときも同じことをするんです。まだ慣れていない犬が尻尾を振ってこちらを見ているときは、急に触らず様子を見るようにしましょう」

Q.犬を飼っていて、犬がなかなか懐いてくれない場合、どのような原因が考えられますか。犬に懐いてもらえるようにするには、どうすればよいのでしょうか。

fujimaruさん「懐いてくれない原因として、先述の通り、爪切りをしたり、薬をあげたりした結果、『嫌われている』という場合もありますが、『犬の方が優位に立っている』という場合もあります。犬が家族より偉い立場にいると勘違いしていると、かんだり、物を壊したりなど、問題行動をすることがあるんです。その場合、しつけを通して信頼関係が築けるかもしれません。

懐いてもらうためには、ご飯をあげたり、散歩をしたり、一緒にいる時間を増やしたりすることも良いと思います。また、接するときには、高めの落ち着いた声で話し掛け、目線を同じくらいにするのも有効です」

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 犬に好かれるためには、しつけを通じて信頼関係を築いていく必要があるということです。犬が幼い頃から、散歩のときは飼い主が先に歩いたり、食事のときは飼い主が先に食べたりするなど、しっかりとしつけを行い、犬との信頼関係を築いていきましょう。その上で、一緒に過ごす時間を増やして、懐いてもらえると良いですね。

オトナンサー編集部

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