「犬」に“長生き”してもらうには? 押さえるべき“ポイント”を動物看護師が解説
「少しでも長く一緒にいたい」「うちの犬は長生きしてほしい」と、犬の飼い主なら、誰もがそう願うことでしょう。では、愛犬が健康で長生きできるようにするために、飼い主にはどのようなことができるのでしょうか。動物看護師のfujimaruさんに、お勧めの過ごし方や習慣を教えていただきました。
若いうちから健康管理を
Q.犬種ごとに違いがあると思いますが、犬の平均寿命を教えてください。
fujimaruさん「大型犬よりも小型犬の方が平均寿命が長く、小型犬で14歳前後、大型犬で10~12歳程度といわれています。また、外で飼っている個体よりも、室内飼いの個体の方が寿命が延びる傾向にあります。これは、『室内飼いの方が温度管理がしやすい』『感染症や熱中症などのリスクが低い』『逃げ出しなどの事故が起こりにくい』などの要因が挙げられるでしょう」
Q.犬に長生きしてもらいたいと思ったら、どのくらいの年齢からケアを考える必要がありますか。
fujimaruさん「犬が若いうちから健康管理をしっかりしておくことをお勧めします。特に、毎日の食事は飼い主が決めたものが愛犬にとって主軸になりますよね。『年齢に合わせたフードに切り替える』『おやつはごほうびなどで適宜与える』などを心掛けていくと良いでしょう。
また、異変などが見られなくても、『ノミやダニ、フィラリアの予防』『ワクチン接種を毎年行う』『健康診断などを定期的に受けさせる』というのも、犬の健康管理には重要です」
Q.食事の管理以外で、犬の飼い主が心掛けておくと良いことについて、教えてください。
fujimaruさん「犬の歯のケアを怠ると歯周病を発症しやすくなり、シニアになって気付いた頃には口臭がひどく、顎までボロボロになることもあります。また他の持病の治りに影響することもあります。そのため、犬が若いうちから歯磨きなどのケアをしっかりと行う習慣をつけておくと安心です。
そして、フレンチ・ブルドッグ(フレブル)やパグなどの短頭種のほか、ハスキーやサモエドといった北国出身の犬種などは暑さに弱いため、快適な温度で過ごせるように空調の管理・調節などを小まめに行いましょう。
人間にとっては快適でも、長毛種の犬などはまだまだ暑くて快適ではないということもあるかもしれません。熱中症の予防にもつながるため、暑そうにしていないかなど、愛犬の快適な温度を把握しておくと良いですね」
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歯のケアや健康診断、ワクチン接種などの健康管理は、犬にとっても非常に重要です。日常生活を快適に過ごすためには、飼い主の行動一つ一つが大きく関わってきます。犬の健康を維持し、少しでも一緒に長く過ごせるように、飼い主としてできることを進めていきましょう。
オトナンサー編集部
08/31 20:10
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