「生前整理」いつから始めるべき? 30代以上の男女500人の“本音” メリットも

「生前整理に関する意識調査」の結果は?

「生前整理に関する意識調査」の結果は?

 遺族の負担を減らすために財産や持ち物を整理しておく「生前整理」。親や親族の死で遺品整理を経験し、生前整理の大切さに気付く人も多いと思います。では、生前整理はいつから始めたらいいのでしょうか……。一般社団法人あんしん解体業者認定協会(東京都港区)が、30代以上の男女500人を対象に「生前整理に関する意識調査」を実施し、ランキング形式で結果を紹介しています。

 調査は、3月14~17日にかけて、30代以上の女性334人、男性166人の計500人を対象に、インターネットで実施。回答者の年代の割合は、30代が45.4%、40代が32.2%、50代が16.2%、60代以上が6.2%です。

「生前整理は必要だと思うか」と聞いたところ、97.2%の人が「必要だと思う」と回答。生前整理という言葉をよく見聞きするようになり、必要性について、幅広い層に浸透していることが分かったということです。

 続いて、「生前整理を始めるタイミングはいつがいいと思うか」と質問。第3位は「退職・定年したとき」で87人でした。回答者からは「会社を退職したときです。仕事を終えたタイミングは人生の新たな区切りなので、人生を振り返りながら生前整理を進めるのがいいと思います」(30代・男性)、「退職して時間に余裕ができたとき」(40代・男性)といった声が寄せられたということです。

 第2位は「体調面で不安を感じたとき」で130人でした。「病気になり、死を意識したとき」(30代・女性)、「自分自身の体力に不安を感じるようになったとき」(40代・男性)、「病気になって、自分で『以前より体力・気力がかなり衰えた』と感じたとき」(60代以上・女性)」などの回答が集まったということです。

 第1位は、「元気なうちにできるだけ早く」で167人でした。回答では「生前整理について考えることがあったタイミングで。早ければ早いほど良いと思います」(30代・女性)、「年齢やタイミングは関係なく、思い立ったときから始めて、何度でも生前整理を繰り返すと良いと思います」(40代・女性)、「自分が病気で死亡するとは限りません。事故で突然死亡することも考えられるので、元気なうちにすぐ始めておくのがいいと思います」(60代以上・男性)」などのコメントが寄せられ、見直しのタイミングとして、誕生日や年末年始などが挙げられていたということです。

 続いて、「生前整理をすることにどのようなメリットを感じるか」を聞いたところ、トップは401人の「家族に迷惑をかけずにすむ」で、全体の8割以上を占めました。続いて、49人の「気持ちを整理できる」、36人の「内緒にしたいものを処分できる」、25人の「相続に自分の気持ちを反映できる」、21人の「もめ事を減らせる」、18人の「暮らしやすくなる」、14人の「自分の状況を把握できる」という順番でした。

 同社は、調査結果を受けて、「生前整理を始めるタイミングは『思い立ったとき』がお勧め。やる気が高まっているときに始めましょう。先延ばしにしていると、急な病気や怪我で思うように生前整理が進められなくなるかもしれないからです」とコメントしています。

オトナンサー編集部

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