クセが強い「パクチー」 摂取するメリットは? 過剰摂取でどうなる? 管理栄養士に聞いてみた

パクチーに含まれる栄養素は?

パクチーに含まれる栄養素は?

 独特の風味があるため、人によって好き嫌いが分かれる野菜の一つが「パクチー」です。主にタイ料理やベトナム料理に使われることが多い野菜ですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。食べ過ぎた場合、体にどのような影響を与える可能性があるのでしょうか。パクチーを食べるメリットや摂取時の注意点について、管理栄養士の桜井このさんに、教えていただきました。

腸内環境改善に役立つ

Q.そもそも、パクチーにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。摂取するメリットも含めて、教えてください。

桜井さん「パクチーに含まれる主な栄養素としては、ビタミンAやビタミンC、カルシウム、食物繊維、リナロールなどがあります。摂取するメリットとしては、ビタミンAのアンチエイジング効果のほか、ビタミンCの肌トラブルケアや整肌効果、食物繊維やリナロールの腸内環境改善効果などが期待できますね」

Q.パクチーに含まれる栄養素をしっかり摂取したい場合、どのように調理をしたらよいのでしょうか。

桜井さん「ビタミンCは水に溶ける性質を持っているため、ゆで汁を捨ててしまうと栄養が取れなくなってしまいます。そのため、鍋やスープに入れたり、サラダのトッピングや薬味として使ったりすると栄養素をしっかり摂取できます。東南アジアではパクチーを使った鍋物の料理があり、辛みや酸味などともよく合います。また、茎の部分は炒め物にすると、シャキシャキとした食感が楽しめておいしいですよ」

Q.パクチーを食べ過ぎてしまうと、どうなるのでしょうか。また、摂取を控えた方がよい人はいますか。

桜井さん「整腸作用の効果があるため、必要以上に腸の動きが活発になることでおなかを下したり、下痢になったりする可能性があります。小さなお子さんでも食べられますが、胃腸をはじめ、内臓が発達段階ということもあり、腹痛などを感じることがあるかもしれません。

パクチーはセリ科の野菜なので、セリ科のアレルギーを持っている人は注意が必要です」

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 中国では「香菜」と呼ばれるほど、香りがとても特徴的なパクチーですが、さまざまな栄養素が含まれていることが分かりました。辛さや酸味がある料理とよく合うので、一度試してみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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