「枝毛」の放置、実はリスクだらけ!? 見つけたらすぐやるべき「正しいケア」を美容師に聞いた

「枝毛」放置していない?

「枝毛」放置していない?

 ふと髪の毛を見ると、いつの間にかできている「枝毛」。毛先が切れたり裂けたりして、文字通り、まるで木の枝分かれのようになった状態の髪の毛を指します。枝毛を見つけると「髪が傷んでいる」と自覚する人も多いと思いますが、放置しているとさまざまなリスクがあるようです。美容師の原木佳祐さんに、枝毛の原因や正しいケア方法について教えていただきました。

枝毛から栄養分が流れ出て…

Q.「枝毛」はどうしてできるのですか。

原木さん「枝毛の原因は、髪の表面にある『キューティクル』の損傷です。タケノコをイメージすると分かりやすいのですが、タケノコは食べる部分まで皮を何枚もむくことができますよね。同様に、髪も何層にもわたって保護されているのですが、何らかのダメージを受けるとキューティクルに傷がつき、バサバサとした感触や、枝毛につながってしまうのです」

Q.枝毛をそのまま放置することで、何かリスクはあるのでしょうか。

原木さん「まず、ブラシなどで髪をとかすときに引っかかりやすくなってしまいます。また、髪の表面が損傷した状態が続くことになるため、トリートメントなどでケアをしたとしても、枝毛の部分から栄養分が流れ出てしまうことにつながります。結果的に、髪のダメージがより早く進行してしまう原因にもなるのです」

Q.枝毛に気付いたときのケア方法を教えてください。

原木さん「最も手っ取り早いのは、枝毛の部分を丁寧に切ってしまう方法です。切ることが難しい場合は、トリートメントや保湿オイルなどを使って、丁寧に保湿することが大事です。最近は、洗い流さないタイプのアウトバスケア製品も多いので、使い分けてもよいですね。トリートメントやオイルは、根元から毛先に流すことを意識して塗布するときれいになじみますよ」

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 枝毛を放置していると、せっかくヘアケアをしていても効果が薄れてしまうのですね。美しい髪を保つためにも、正しい方法でコツコツとケアを行っていきましょう。もし、ホームケアでは限界があると感じた場合は、担当の美容師さんに相談してみてもいいかもしれませんよ。

オトナンサー編集部

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