冬の沖縄“ホット飲料”売れる? 北海道“コールド飲料”需要は? コカ・コーラ&キリン&サントリーに直撃

沖縄では、冬になると自販機で温かい飲み物が販売される?

沖縄では、冬になると自販機で温かい飲み物が販売される?

 毎年10月以降に、自動販売機で温かい飲料が本格的に売られるようになります。ただ、沖縄県のように冬でも温暖な地域の場合、温かい飲み物の需要はあまりないように感じます。一方、冬の北海道では、自販機で冷たい飲み物を購入する人が少ない印象があります。

 実際に、冬の沖縄県内の自販機で、温かい飲料が売られることはあるのでしょうか。また、北海道では冬でも冷たい飲料の需要はあるのでしょうか。「コカ・コーラ」などの販売会社のほか、キリンビバレッジ(東京都中野区)、サントリーグループの担当者にそれぞれ聞きました。

室内が暑い場合は冷たい飲料のニーズあり

 沖縄県内でコカ・コーラなどを販売する沖縄コカ・コーラボトリング(沖縄県浦添市)の担当者は、「沖縄県内の一部の自販機では、温かい飲み物を取り扱っています」と説明。

 温かい飲み物を導入する際の主な目安として、「その年の気温」「自販機のオーナーからの要望」を挙げました。

 北海道内でコカ・コーラなどを販売する、北海道コカ・コーラボトリング(札幌市清田区)の担当者に聞くと、自販機では冷たい飲料を1年中販売していると説明。

 また、「自販機のオーナーさまの好みや自販機の周辺環境など、さまざまな理由で冬でも温かい飲み物を販売せずに、冷たい飲み物のみを取り扱っている自販機があります」と、意外な答えがありました。

 キリンビバレッジ営業部戦略推進担当主務の深澤哲也さんは、冬の沖縄でも、顧客のニーズがあるため、自販機で温かい飲料を販売しているといいます。

 真冬の北海道でも自販機で冷たい飲料を販売しているとのことですが、その理由について、「冬季の北海道の場合、室内の環境によっては暑く感じることがあり、その分、冷たい飲料のニーズがあるためです」と語りました。

 なお、「北海道の場合、エリアによっては極寒により、自販機で飲料を温めることができないため、冷たい飲料のみを販売する場合もあります」と、冬の北海道では、自販機で温かい飲み物を購入することができない可能性を示唆しました。

 サントリーグループの担当者は、「当社の場合、沖縄県の自販機で温かい飲み物を取り扱うことがあるほか、冬の北海道でも冷たい飲料を販売しています」と説明。

 販売の基準については、「自販機を管理するオペレーターさまが、直近の気温のほか、自販機の設置場所や前年の売上実績などを基に、温かい飲み物や冷たい飲み物の取り扱いを判断しています」と話しました。

 観光で冬に北海道に行く場合は、自販機で温かい飲み物を購入できない可能性があることを事前に知っておくと、便利かもしれません。

オトナンサー編集部

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