水拭きで傷? 黒ずみ落ちる? 「フローリング」掃除のポイントと注意点

フローリングを水拭きしても大丈夫?

フローリングを水拭きしても大丈夫?

 秋は過ごしやすい季節であることから、本格的な掃除をするのに最適な時季といわれています。夏の間にたまった汚れを落とす上でも、普段、手付かずの場所も含め、ぜひ掃除をしてみてはいかがでしょうか。ところで、フローリングを掃除する際は雑巾などで水拭きする人も多いと思いますが、「水拭きは床が傷つく」「入居時に大家から水拭きするなと言われた」「体によくない」といった声もあります。フローリングは本当に水拭きしてはいけないのでしょうか。

 フローリングを掃除する際の注意点について、ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに聞きました。

事前にごみやホコリを取り除く

Q.フローリングの水拭きについて、「傷がつく」「ホコリなどが飛び散る」という声もあります。本当に水拭きしてはいけないのでしょうか。

有賀さん「フローリングは基本的に水拭きしても問題ありません。多くの家庭ではフローリングにワックスをかけている場合が多いと思いますが、ワックスがかかっていてもいなくても、水拭きして大丈夫です。水拭きによって、乾いた雑巾で拭いただけでは落ちない汚れを取り除くことができ、フローリングがよりすっきりします。

ただし、水拭きをする前に、フローリングのごみやホコリをしっかり取り除いてから水拭きするのが基本です。いきなり水拭きを始めると、ごみやホコリが雑巾に付着し、そのごみやホコリによって、フローリングに傷をつけてしまうことがあります。注意してください」

Q.フローリングを水拭きするのに最適な頻度を教えてください。台所や食卓の周辺といった汚れやすい場所は、小まめに水拭きした方がいいのでしょうか。また、ジュースなどの汁物をこぼした場合、どのように掃除すべきでしょうか。

有賀さん「水拭きするのに最適な頻度は特にありません。家庭の状況やフローリングの汚れ具合で判断しましょう。週1回程度、水拭きできれば、より快適に過ごせると思います。例えば、赤ちゃんや小さな子どもがいる場合、ハイハイしたり、はだしで歩き回ったりすることが多いため、手指についた汚れや足裏の皮脂などが付着することがあり、フローリングを汚す原因になります。その場合は、水拭きする頻度をもう少し増やしましょう。

また、油が飛び散りやすい台所のコンロ下の床や、食べこぼしが気になるダイニングテーブルの床など汚れが気になる部分だけでも小まめに水拭きすれば、汚れがたまりにくく、気持ちよく過ごせます。ジュースなど汁物が床にこぼれた場合は、雑巾やペーパータオルにしっかり液体を吸わせて取り除いてください。その後、ジュースの甘み成分などによるベタベタした汚れを残さないよう、さらにしっかり水拭きをした方がよいでしょう」

Q.水拭きをする際は雑巾とモップ、どちらを使った方がいいのでしょうか。

有賀さん「水拭きをする際は雑巾でもフローリングモップでも構いません。普段の掃除ではフローリングモップをおすすめします。腰をかがめることが少ないため、楽な姿勢で作業できます。足裏の皮脂汚れや食べ残しなどの汚れをしっかり落としたい場合は、力加減が直接伝わりやすい雑巾を使いましょう。このほか、電動モップもおすすめです。高温のスチームが出る機種は、皮脂汚れもしっかり落ち、乾いた後の仕上がりがすっきりします」

Q.フローリングが黒ずむことがありますが、なぜでしょうか。黒ずみを落とすことはできるのですか。

有賀さん「フローリングの黒ずみの多くはワックスに付着した汚れが原因です。ワックス表面に油やホコリなどの汚れが付着して黒くなってしまいます。中性洗剤を使って汚れを拭き取れば、たいていの黒ずみをきれいにすることができます。

また、時間がたつとワックスが劣化して部分的に薄くなったり、黒ずみが目立ったりしてくることもあります。その場合はワックス剥離(はくり)剤を使って一度、ワックスをきれいに落としてから、改めてワックスをかけ直すとよいでしょう。使用状況にもよりますが、数年に1度、定期的に剥離剤を使ってワックスをかけ直すときれいな状態を維持できます。

また、段ボールなど湿気を帯びたものを床に長期間放置したために、フローリングにカビが生えて黒ずむケースもあります。フローリングの材質深くに根を張っている場合もあり、完全には黒ずみを落とすことができないこともあります。なお、賃貸住宅の場合、ワックスを剥がす前に念のため、管理会社や大家に確認、許可をとっておいた方が無難でしょう」

Q.掃除機でフローリングを掃除する場合、毎日かけた方がいいのでしょうか。それとも、数日に1日の割合の方がいいのでしょうか。

有賀さん「掃除機は数日おき、または週1回使う程度でもよいかと思いますが、『ペットがいて毛がよく抜ける』『家族が多くて汚れやすい』など状況に応じて使う頻度を増やしましょう。フローリングに掃除機をかけるときは必ず窓を開けて、部屋を換気しながら行ってください。その上で、ホコリが舞わないようにゆっくり丁寧にかけていきます。

前後に激しく、掃除機ヘッドを動かすとホコリなどの汚れが吸い込まれにくく、場合によってはフローリングのワックスが剥がれたり、材質自体に傷をつけてしまったりすることも考えられるため気を付けましょう」

Q.フローリングをきれいに保つために、日々、気を付けた方がよいことはありますか。

有賀さん「やはり、汚れを早めに取り除くことです。汚れは長く放置するほど落ちにくくなり、掃除に時間と手間がかかります。通常時は、乾いたシートなどを装着したフローリングモップや掃除機でホコリやごみを取り除き、週1回程度は水拭きをして、乾いたシートでは取り除けない油汚れや皮脂汚れを取り除いてください。

水拭きをする際には必ず、しっかりと水を絞った雑巾やモップを使い、洗剤拭きしたときには、洗剤がフローリング上に残らないよう、きれいな雑巾で二度拭きしましょう。また、水拭きの後はフローリング上に水分が長く残らないよう、換気を忘れず行ってください。

フローリングを保護する役目を持つワックスをかけている場合は、先述のように数年に1度はワックスを剥がし、ワックスをかけ直してリフレッシュさせましょう。剥がさずにワックスを重ねがけしていくと、黒ずみの原因の汚れもワックスでふさぐことになるため、きれいに仕上がりません。このほか、フローリングに傷をつけやすい椅子の脚にカバーをつけるなど、ちょっとした工夫も取り入れるとワックスのもちがよくなります。

フローリングは部屋に占める割合が大きいため、きれいにすると部屋全体が明るく感じられます。ぜひ、フローリングを少しでも長くよい状態に保ちましょう」

オトナンサー編集部

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