「保育園と幼稚園、どう違う?」両方体験して分かったそれぞれの長所・短所

働きに出るなら保育園という認識の方は、多いと思います。

しかし、厚労省管轄の保育園と、文科省管轄の幼稚園とでは、その中身が大きく異なります。では、いったい何が違うのでしょうか?

筆者の家はやむなき理由で、保育園から幼稚園に転園しなければならなくなったのですが、今にして思えばよかったと思えます。そんな実体験をもとに、それぞれの特徴を紹介していきます。

■働きに出るなら、まずは保育園から

幼い子を預けて働こうと考えている方が、まず考えるのが保育園です。幼稚園は一般的に3歳から(プレ保育で2歳からの幼稚園もあります)ですが、保育園では0歳から預けられるところもあるからです。

保育園には、認可と無認可(認可外)、そして東京都独自のシステムの認証保育園があります。補助が多い認可を希望する方が多いのですが、親の仕事時間によっては駅近くの無認可を選ぶ場合もあります。

また、認可保育園は、入園審査が厳しいため、新たに仕事を見つけようと考えている方は通りづらいのが実情です。

子どもを預ける先が決まっていないと就職できないが、就職先が決まっていないと保育園入園の審査が通らないというジレンマで、筆者の家庭の場合も、認可・認証ともに審査が通りませんでした。

そこで、まずは無認可保育園を狙ったのですが、そこも空きがでるのを待たなければなりませんでした。つまり、働こうと考えている方は、実際に働こうと考えているより以前に、保育園探しを始めなければならないのです。

我が家の場合は、預かり保育から無認可保育園へ入園。その後、働き口を見つけてから、認可保育園の再審査に通過しました。

しかし、近所にある保育園ではなく、自転車で15分くらいのところにある保育園でした。うちの住んでいた区の場合、審査の時に第3希望まで記入するのですが、第3希望に引っ掛かった感じです。このように、望み通りの保育園に通えるとは限らないのです。

■幼稚園に預けてわかったこと

我が家の場合は3歳までの短期保育園に通っていたため、その後、保育園を変更する手続きを行いました。しかし、なんと審査に落ちてしまいまったのです。

そこで、その時点で募集が終わっていなかった、延長保育のある幼稚園を探し出し、入園させました。こんなことなら、事前に地域の幼稚園について、調べておけばよかったと痛感しました。

幼稚園は保育園とは異なり、文部科学省の管轄です。そのため、教育機関としての役割があるというのは、なんとなく分かっていました。

しかし幼稚園は、それぞれ特色があります。特に私立の場合は、大規模、小規模、自由を重んじるか、規律を重んじるか、イベントが多いか少ないかなど、さまざまな要素があります。

ネット検索でも、それぞれの特色は垣間見ることができますので、ママ友と情報交換しながら決めるのもよいでしょう。

■保育園と幼稚園は、ほとんど変わらない部分もあった

■保育園の方が家計的にお得なの?

保育園の場合、世帯年収で費用が変わってきます。場合によっては、お金がかからない場合もあります。(費用は認可・認証・無認可で異なりますので、注意が必要です。)

一方、幼稚園の場合、公立か私立かによっても異なりますが、入園料と毎月の保育料、設備利用料などが掛かります。しかし、幼稚園の場合も、補助金が出るので、実際の負担は保育園とほとんど変わりません。

ただし、うちの区の場合は、補助金が半年後の後払いだったため、いったんは手持ちのお金から出さなければなりませんでした。補助金も、世帯年収によって金額が異なるうえ、申請が必要です。住んでいる自治体のホームページを参考にしてください。

■幼稚園だと、仕事ができないの?

保育時間は、基本的に幼稚園は15時くらいに終了するのが一般的です。

うちの通っていた幼稚園の延長保育の場合は、そこから教室が変わり延長保育の児童だけが集まって、遊び中心の保育に変わります。延長保育の時間は、各園によって異なりますので、親の仕事時間に合わせて、事前にきちんと調べておかないといけません。

夏休み等も、幼稚園の場合は確かに長いのですが、預かり保育をやってくれるので助かりました。

ですから、「幼稚園だから、仕事をやめなければならない」といった、心配は必要ありませんでした。

■ここが違う!保育園と幼稚園

■やはり、親の負担が多い幼稚園

幼稚園はイベントが多いため、親の出番が多くなるのは致し方ないことです。

うちの通っていた幼稚園の場合は、運動会が年に2回、お遊戯会や遠足もありました。また年長クラスは、鼓笛隊の大会に出る決まりで、宿題のような形で、家庭での練習も必須でした。

保育園に比べると、小学校の予行演習のようなものだといえば、わかりやすいのかもしれません。ただ、それらイベントは、すべて事前にスケジュールが出ているものなので、調整すれば、なんとかなります。

これは、幼稚園によっては、お弁当持参のため、毎朝作らなければなりませんでした。それまでの保育園の時は給食だったので、少し大変でした。

しかし、保育園と異なり、行きだけは通園バス(有料)が使えたので、体力的負担としては差し引きゼロになった感じかと思います。

■親の目から見た違い

家の場合、最初は保育園で、その後に幼稚園に変わりました。そのため、子どもの性格も大きく変わったというのが、実感としてありました。

保育園では基本少人数なため、先生との交流も多く甘えることができます。そして、多くの年代の子どもが共存しているため、年長者としての役割も自然に身についていきました。これは、保育園のメリットだと思います。

一方、幼稚園は、一学年5クラスもある大きなところだったので、同じ年代の子と切磋琢磨することが余儀なくされました。

大人数になると、自然と派閥のようなものもできてくるので、人間関係の大変さは学べたのではないかと思います。

タフになったというのは、親の目から見てもわかりました。これは小学校に入ってからの集団行動の先取りという意味では、かなり効果があったように思います。

■子どもの目から見た違い

子どもに聞いたところ、「先生のタイプが、全然違う」とのことでした。

基本的に、幼稚園では規律が重んじられ、一日のスケジュールが決まっているので、保育園に慣れ親しんでいた我が子にとっては、「かなり窮屈に感じられたこともあった」。特に「保育園にはあった、お昼寝の時間がなくなった」のは、慣れるのに時間が掛かったようです。

来春からの通園先を決めなければならない、この季節。実際に悩んでいる方も多いと思います。

もちろん、それぞれの家庭の事情はあるのでしょうが、子どもの性格をもとに、保育園&幼稚園選びをしてみるのもよいかもしれません。

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