秋を快適に過ごすカギは“潤い”!覚えておきたい、普段使いの薬膳【漢方スクール講師監修】
興味はあるけどなかなか手を出せなかったり、難しそうに感じたり…。そんな事柄について、その道のプロに教えてもらうこの記事。今回は「薬膳」について、薬日本堂漢方スクール講師の齋藤友香理先生に教えてもらいました。残暑を乗り切るヒントが盛りだくさん!旬の食材をしっかり食べて、元気に夏を過ごそう。
【クリームシチュー、豚汁、カフェラテ…いつもの食事を薬膳仕立てに】
暦の上で秋が立っても残暑が続き、秋バテしている方も多いのでは? 猛暑に耐えた肌と体を癒すのに必要なのが潤い。美容液や保湿クリームで外からリカバーするのも大切ですが、強い日差しと発汗で消耗した潤いは内側から補充しましょう。
秋においしい食材といえば、梨、ぶどう、いちじくなど酸味と甘味を備えた果物。薬膳では酸味と甘味を合わせると潤いが生まれると考えます。旬の果物以外に、はちみつレモン、ビネガードリンク、酢の物、ごはんに梅干しなども手軽でよいですね。
さらに薬膳では、空気が乾燥する秋は、白い食材で呼吸器や肌、胃腸の粘膜などを潤し保護するのがよいと考えます。れんこん、白菜、豆腐、豆乳、白きくらげ、白ごま、ゆり根、山芋、里芋、きのこなどを積極的にとりましょう。ナッツ類も潤いを補う優秀な食材です。
薬膳だからと難しく考えなくても大丈夫。いつものクリームシチューに白菜とれんこん、豆乳を加える、ミックスナッツを砕いてカフェラテに加える、里芋ときのこを加えた豚汁にごま油をたらすなどすれば、いつもの料理を薬膳に仕立てることができます。肌にしわ、腸が乾いてコロコロ便秘、から咳などは潤い不足のサイン、しっかり潤しましょう。
【【ワンポイントアドバイス】寒暖差から体を守る薬膳食材】
寒暖差の大きい秋は、同じ白色でも大根やネギ、生姜が風邪の予防や急な寒さに対応します。温めた甘酒に生姜と大根のすりおろしを少量加え、バリアを強化しましょう。
◆教えてくれた人
【齋藤 友香理 先生】
薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師。10年以上臨床を経験し、多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。また外部セミナー講師や社員教育、『薬日本堂のおうち漢方365日』などの書籍監修にも携わる。
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