新潟県糸魚川の温泉旅館「笹倉温泉 龍雲荘」を訪ねて

新潟県の日本海に面している糸魚川はフォッサマグナや翡翠の産地として有名。温泉も多く、糸魚川温泉、姫川温泉、柵口温泉、焼山温泉、笹倉温泉など大小さまざまな温泉が点在する。

今回紹介するのは日本秘湯を守る会会員宿の「笹倉温泉 龍雲荘」。

 

日本海の見えるレストランで昼食を取ったのち、車は県道270号を焼山方面へ進む。景色は山々に囲まれたのどかな田園風景が続き、山は走っても走っても遠くに見えるだけで一向に近づかない。

 

やがて道の突き当りに宿が見えてくる。宿の前の広い駐車場に車を停める。「笹倉温泉 龍雲荘」は里山の一軒宿だ。

ロビーに入ると色づき始めた木々が秋の気配を覗かせていた。

 

部屋はすっきりとした広縁付きの和室。窓からは山々が連なる素晴らしい景色が見える。

 

荷を解くのも早々に浴衣に着替え大浴場へ向かう。

温泉は龍雲、千寿、薬師の3か所の源泉から湧き、本館の龍雲の湯、千寿荘の展望風呂・貸切風呂へと注がれる。

 

日本有数の重炭酸ナトリウム含有量を誇り、「美人の湯」として知られる温泉で湯上りの肌はすべすべに。

本館にある龍雲の湯は上下階に分かれ、早朝に男女が入れ替わる。上側大浴場はガラス張りの窓が開放的な内湯と岩囲みの露天風呂。下側大浴場は広いガラス張りの内湯と桶湯、寝湯が備わる。

 

千寿荘の展望風呂は杉板張りの露天風呂風の大きな浴槽と渓谷沿いの信楽焼の壺風呂で解放感は抜群。

レトロ感あふれる貸切風呂は源泉掛け流しで昭和の趣がたっぷり。

 

それぞれに特徴のある浴場で湯浴みが楽しい。

食事は夕食、朝食とも食事処でいただく。

 

地元の素材や旬の素材を、温泉水を使って調理するそう。

夕食は食前酒から始まる季節の食材を使った会席料理。盛り付けも季節感を感じるきめ細やかな手仕事。

 

朝食は和朝食が用意される。ご飯とお粥を選択できるが、どちらも温泉水で炊いているので少し黄色みがかっている。温泉の効能も期待できる体に優しい朝食だ。

 

夕涼みや食事前に宿の周辺を散策するのもいい。

都会では見られない雄大な景色に包まれほっとする。

湯浴みでも食事でも温泉を堪能できるゆったりできる温泉宿だった。

 

JRを利用しての東京からのアクセスは北陸新幹線で糸魚川駅まで2時間強。駅から路線バスも走っているが、予約をすれば糸魚川駅から宿までの送迎バスを利用できる。

 

住所:新潟県糸魚川市大平5804

笹倉温泉龍雲荘:https://sasakura-onsen.com/

 

(小椚萌香)

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