Reolinkの4Kセキュリティカメラ「TrackMix PoE」と「RLC-833A」のできることの違いを比較してみた&Synology NASにつないでみた

Reolinkの4Kセキュリティカメラ「TrackMix PoE」と「RLC-833A」のできることの違いを比較してみた&Synology NASにつないでみた - 画像


4K・25FPSで撮影が可能でナイトビジョンで夜間の撮影もバッチリなReolinkのセキュリティカメラ「TrackMix PoE」と「RLC-833A」をゲットしたので、両者の比較およびSynologyのNASにつないでみる手順を確認してみました。
TrackMix PoE | 自動ズーム追跡付4Kデュアルレンズ防犯カメラ-Reolink | Reolink Official
https://reolink.com/jp/product/reolink-trackmix-poe/
Reolink RLC-833A - カラーナイトビジョン付4K防犯カメラ | Reolink Official
https://reolink.com/jp/product/rlc-833a/
「TrackMix PoE」のレビュー記事は以下から確認可能。
向きをリモートで変え自動追跡できるReolinkの4Kセキュリティ監視カメラ「TrackMix PoE」レビュー、双方向通話・赤外線ナイトビジョン・カラーナイトビジョンなど超多機能 - GIGAZINE

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「RLC-833A」のレビュー記事は以下の通り掲載しています。
4K撮影が可能で赤外線センサーで夜間の撮影もバッチリなReolinkのセキュリティカメラ「RLC-833A」レビュー - GIGAZINE

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◆TrackMix PoEとRLC-833Aの違い
TrackMix PoE(左)の大きさは幅約110mm×高さ約228mm、重さは実測で1228g。RLC-833A(右)の大きさは直径約118mm×高さ約90mm、重さは実測で548gです。

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横から見るとこんな感じ。両者の最も大きな違いは、TrackMix PoEにのみ、自動で向きを回転させる機構が付いているという点にあります。RLC-833Aは手動で向きを変えなければなりません。

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TrackMix PoEの視野角は水平最大104度&垂直最大60度、RLC-833Aの視野角は水平最大94度&垂直最大53度となっており、TrackMix PoEの方が広範囲を映すことができます。同じ場所から2台のカメラで撮影した画像が以下の通り。

加えてTrackMix PoEのカメラは水平方向にほぼ360度、垂直方向に90度向きが自動で変わるため、真上を除くほぼ周囲360度を見渡すことができます。
被写体を追跡してカメラの向きを変えるセキュリティカメラ「TrackMix PoE」が動く様子 - YouTube

TrackMix PoEで撮影した映像が以下の通り。
Reolinkの4Kセキュリティカメラ「TrackMix PoE」で映像を撮影 - YouTube

同じ場所からRLC-833Aで撮影した映像が以下の通りです。両者とも解像度は最大3840×2160で、フレームレートは最大25FPS。ビデオフォーマットはRLC-833AがH.265のみで、TrackMix PoEはH.264とH.265に対応しています。
Reolinkの4Kセキュリティカメラ「RLC-833A」で映像を撮影 - YouTube

次に暗い場所を撮影しました。両者とも赤外線ナイトビジョンを搭載していますが、RLC-833Aの最大撮影範囲が30mであるのに対し、TrackMix PoEは最大15mしかありません。そのためか、TrackMix PoEは遠方が暗く映ります。

暗闇でカメラが動きを検知するとスポットライトが自動で点灯します。点灯後は、色が鮮明に写ります。

TrackMix PoEとRLC-833Aは両方ともPC用クライアントソフトまたはスマートフォン用アプリから操作&映像確認&映像ダウンロードが可能。クライアントソフトには何個でもセキュリティカメラを接続することが可能で、最大12チャンネルの映像を同時に視聴することができます。クライアントソフトでできることは双方向通話、タイムラプスの作成、警報音の鳴動、スポットライト点灯、映像の拡大、録画、スナップショットの撮影などで、両者とも使える機能はほとんど同じですが、TrackMix PoEのみカメラを遠隔で動かすことができるのが相違点です。

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TrackMix PoEの最大ズーム倍率は6倍で、RLC-833Aは3倍。以下がTrackMix PoEのズーム前後の画像です。

RLC-833Aのズーム前後がこれ。カメラから約5.5m離れた位置にあるサインの文字は、TrackMix PoEでしか視認できませんでした。

動作温度を計測すると、TrackMix PoEは室温約25度の環境下で約46度付近を上下していました。仕様を記載したページによると、TrackMix PoEの動作温度は-10°C~+55°Cです。

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室温約26度の環境下でRLC-833Aは53度近くにまで上昇しました。仕様を記載したページによるとRLC-833Aの動作温度は-10°C~+50°Cとのことで、簡単にオーバーしてしまうのが気になるところ。レビューでは2週間近く連続稼働させても特に問題は起こりませんでしたが、直射日光が当たる場所などへの設置は避けておいた方が良さそうです。

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◆TrackMix PoEとRLC-833AをSynologyのNASにつないでみた
TrackMix PoEとRLC-833AはRTSPというプロトコルに対応しているため、メーカーの違うSynologyのNASにつないで録画を常時保存したり、Synologyのカメラ管理ツールからリアルタイムで映像を確認したりすることができます。今回は接続手順を一から確認してみました。
まずはクライアントソフトからカメラの設定アイコンをクリックし、「ネットワーク」タブから「ネットワーク情報」をクリックします。

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次に「ネットワーク設定」をクリック。

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接続タイプを「DHCP」から「静的」に切り替えます。

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その後「保存」をクリック。

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次に「ネットワーク」タブに戻り今度は「詳細設定」をクリックします。

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「サーバー設定」をクリック。

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「RTSP」と「ONVIF」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。

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次にSynologyのDiskStation Manager経由でNASにアクセスし、「パッケージセンター」から「Surveillance Station」を探して「インストール」をクリックします。

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エイリアスまたはポートを作成したら「次へ」をクリック。

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設定を確認して「完了」をクリック。

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次にSurveillance Stationにアクセスします。

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「IPカメラ」をクリック。

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「追加」をクリック。

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NASと同じネットワークに接続したカメラが表示されるので選択して「次へ」をクリック。

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続いて「認証」をクリック。

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カメラのセットアップ時に設定していたパスワード等を入力して「認証」をクリック。

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認証に成功するとステータスにチェックマークが付きます。続いて「次へ」をクリック。

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「クイックセットアップ」を選択して「次へ」をクリック。

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「完了」をクリック。

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しばらくすると接続に成功します。

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これで、Surveillance Station経由でカメラの映像を確認できるようになりました。

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初期設定だと30分間隔で録画がNASに保存されます。記事作成時点で1週間以上途切れずに保存されていました。

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30分ごとの常時録画のほか、イベント(動き)を検知したときは別途イベントの映像も保存されます。初期設定のままだと延々と録画をし続けてストレージがいっぱいになってしまう恐れがあるので、指定した日が経過した録画を自動で消去する「ファイルを保持する」にチェックを入れるか、アーカイブフォルダの使用容量を制限する設定をしておくのが吉です。

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もしくは、フォルダがいっぱいになった時に古い録画を削除するか、録画を停止する設定にもできます。

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Surveillance Stationは無料で利用できますが、カメラを最大2個までしか追加できず、それ以上追加する場合は有料のライセンスを購入する必要があります。そんなライセンスをAmazonほしい物リストに入れていたところ、なんとGIGAZINE読者の方に購入していただきました。どうもありがとうございます!ということで早速使ってみました。

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届いたライセンスパックを開くと中にカードがありました。

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カードの裏にライセンスキーが印刷されていました。

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Surveillance Stationのメニューから「ライセンス」をクリックします。

「追加」をクリック。

ライセンス合意書を読んでチェックを入れ「次へ」をクリック。

ライセンスキーを入力し、「追加」をクリック。

「完了」をクリックします。

これで完了。今回は4ライセンス分のパックを追加したので、デフォルトの2を足して合計6台のカメラを追加できるようになりました。

◆まとめ
RLC-833AはTrackMix PoEと違ってカメラの向きを手動で変えなければなりませんが、4K・25FPS撮影が可能で夜間撮影にも対応済み、定価でTrackMix PoEと1万8000円近くの開きがあることを鑑みると、「カメラの向きは固定でいい」と考える人には十分な機体だと言えます。一方のTrackMix PoEは幅広い範囲を撮影したいときに有用で、RLC-833Aでは映しきれない範囲を1台でカバーしたい場合に便利です。
TrackMix PoEとRLC-833Aは日本からはAliExpressを通じて購入可能。TrackMix PoEの定価は税込み5万1294円ですが、記事作成時点で税込2万2337円で販売中。
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RLC-833Aの定価は3万3767円で、記事作成時点では税込1万2424円で販売されています。
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