大阪府最北端のバス停から最南端のバス停まで路線バス乗り継ぎ旅をしてみた【和泉編】

大阪府最北端のバス停から最南端のバス停まで路線バス乗り継ぎ旅をしてみた【和泉編】 - 画像


大阪府最北端にあるバス停「豊中センター前」から、大阪府最南端にあるバス停「佐瀬川」まで、基本的に路線バスぎだけで行ってみようという路線バス乗り継ぎ旅の2日目です。1日目は能勢町からいったん兵庫県川西市を経由して豊能町、箕面市、豊中市、大阪市、堺市と南下。最後はバスを降りて歩きになりましたが、和泉市の「和泉中央駅」まで到達して終了となりました。2日目は「和泉中央駅」から進んでいくことになります。
1日目の様子は以下の記事を読んでください。
大阪府最北端のバス停から最南端のバス停まで路線バス乗り継ぎ旅をしてみた【摂津編】 - GIGAZINE

大阪府最北端のバス停から最南端のバス停まで路線バス乗り継ぎ旅をしてみた【和泉編】 - 画像


・目次
◆和泉市から岸和田市へ
◆コミュニティバス連続乗り継ぎスタート・貝塚市「は~もに~ばす」
◆いずみさのコミュニティバスへ
◆泉南市コミュニティバスへの乗り継ぎはダイヤ上「2分」
◆イオンモール経由で樽井駅へ
◆どうしても歩かざるを得なかった男里川越えの40分
◆阪南市コミュニティバスでさらに西進
◆最南端の自治体・岬町に突入
◆支線の奥の奥・大阪府最南端のバス停「佐瀬川」へ
◆最終バスを見送って徒歩でひと峠越え
◆和泉市から岸和田市へ
2日目朝、7時台に和泉中央駅に戻ってきました。通勤・通学の送迎のため、一般車ロータリーには車がひっきりなしでした。

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ずらりと並んだ鉄道むすめのキャラクターたち。残念ながら、帰路まで鉄道利用はありません。

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南海ウイングバス・662系統「岸和田駅前」行きが来ました。7時36分に出発です。

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車窓で見かけた摩湯山古墳。前期古墳として大和地方以外で最大級の規模だそうです。

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バスは阪和線を越え、さらに南海本線も越えて西へ。和泉大宮駅西側にある踏切を越えるところはこんな感じで、南海本線は岸和田駅に向けて高架になっていくのがわかります。

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8時24分、「岸和田駅前」バス停に到着しました。運賃は530円。

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おりばのすぐ近くにのりばが5つあります。次は「東岸和田駅前」に向かうので、4番・5番から乗ればOK。

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「岸和田駅前」から「東岸和田駅前」までは6分。バスに乗ると、あっという間に阪和線が見えてきます。

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ほぼ遅れなく、8時37分に「東岸和田駅前」に到着しました。運賃は190円。

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◆コミュニティバス連続乗り継ぎスタート・貝塚市「は~もに~ばす」
南海本線岸和田駅およびJR阪和線東岸和田駅から、それぞれ西(南)にある駅へ向かうようなバスの路線は存在しません。このため、岸和田市から西隣の貝塚市へ向けて、絶対に徒歩移動が必要となります。
一方、貝塚市内には「は~もに~ばす」が走っています。「路線バス」「福祉型コミュニティバス」の2種類がありますが、「福祉型」も名前が異なるだけで一般的な路線バスと同じく自由に乗車可能。交通系ICカードにも対応しています。
『は~もに~ばす』ご利用案内/貝塚市
https://www.city.kaizuka.lg.jp/kakuka/kenkohukushi/shogaifukushi/menu/genmenwaribikikasituke/hamonibasuriyouannai.html
は~もに~ばすの路線図を確認し、最東端の「久保住宅」バス停から乗車することにします。

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JRの高架沿いに西へ、そよら東岸和田のそばを通過。

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変形四つ辻に到達。

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空き地に面して「久保住宅」バス停があります。第1便は9時9分発なので、少し余裕を持って間に合いました。

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「東岸和田駅前」からの徒歩ルートはこんな感じ。

は~もに~ばすのピンクバスが少し遅れてやってきました。道が狭いこともあって、車両はコミュニティバスではおなじみの日野ポンチョ。1ドアで、ICカード使用の場合は乗車時にもタッチが必要です。

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車内にはすでに乗客がいて、貝塚駅・市役所方面へ向けてじわじわ増えていきました。意外にも、「市立貝塚病院」バス停での乗降客は0でした。

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終点「貝塚市役所前」で降車。運賃は220円。乗り継ぎの場合、申し出ることで乗り継ぎ券がもらえます。

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は~もに~ばすは4系統のうちピンクバス、緑バス、オレンジバスの3系統が「貝塚市役所」に乗り入れていて、全便が同時発車するダイヤになっています。

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次はオレンジバスに乗り継いで、貝塚市街地で最も西にある「王子東」バス停を目指します。

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「は~もに~ばす」は路線ごとに車両が固定されていて、オレンジ色の車体は常にオレンジバスとして運行されるので、見間違えることはないはず。ただ、行き先表示が公式サイトなどに一切表記のない「浜手南ルート」となっていてちょっと焦ります。

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9時49分に「貝塚市役所」を発車したオレンジバスは、阪和線・和泉橋本駅の方へぐるっと回り、イオン貝塚店の横を通過。

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府道30号線・大阪和泉泉南線に入り、「蜀香 四川火鍋」を過ぎたところにある「王子東」バス停で降ります。運賃は乗り継ぎ券で支払いました。

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◆いずみさのコミュニティバスへ
「王子東」バス停から歩いて市境を越えて、泉佐野市へ。

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府道30号線と府道64号線が分かれ府道241号線が横断する、ややこしい貝田交差点が近づいてきました。次に乗車したいのはいずみさのコミュニティバス。目指す「貝田」のバス停は府道241号線の「鶴原」方面にあります。

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しかし、20分ほど時間があり空腹に耐えかねたため、バス停とは反対方向にあるスーパー・万代へ。

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パンと飲み物を買って「貝田」バス停へ向かいます。府道241号線は貝田交差点から北に進むと道幅が一気に狭くなっていました。

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途中にあった地区の掲示板には「衣通姫(そとおりひめ)と茅渟宮(ちぬのみや)」講演会・現地見学イベントのポスターが貼られていました。衣通姫は泉佐野市上之郷中村にあったという茅渟宮に住んでいた女性で、「身の輝きが衣を通して見える」ほどの美人だったことからこの名前で呼ばれているのだそうです。

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少し進んで、和泉工業の前あたりに「貝田」のバス停を発見。

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平日は8便、土曜日は4便がやってきます。

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「王子東」から「貝田」への徒歩ルートはこんな感じ。

しかし、待てども待てどもバスは来ず、10分が過ぎて「さすがにこれ以上待つと以降の移動予定に支障が出るかもしれない、どうしよう……」と思い始めたころ、遠くから見慣れた日野ポンチョの顔が近づいてきました。バス車内は立っている人もいるほどの混雑具合で、遅れたのもうなずけます。

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乗車したのはいずみさのコミュニティバス・北回りで、「りんくう総合医療センター」へ向かったのち「泉佐野駅前」に戻ってきます。次に乗車するバスは「泉佐野駅前」発で「りんくう総合医療センター」を経由するので、「泉佐野駅前」か「りんくう総合医療センター」で乗り継ぎたいのですが、この時点で遅れは約15分。もはや間に合わないかもしれないと覚悟する中、幸いにも、医療センターへ行く前に「泉佐野駅西口」に止まるので、降りてダッシュで乗り継ぐことにしました。

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この日、大盛況だったいずみさのコミュニティバス北回りは定刻より15分遅れて11時11分に「泉佐野駅西口」に到着。運賃は0円(無料)なので、ドアが開くとさっと外へ飛び出し、ただちにダッシュ。

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急いで駅通路を抜けて、駅南側のロータリーに停車していたバスに乗り込みます。足を止めた瞬間にバスが出てしまいそうだったので、写真がブレブレです。

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なお、当時はめちゃくちゃ焦って飛び出していて、その後、北回りのバスがどのタイミングで「泉佐野駅西口」を出発したかが確認できていませんが、おそらく「りんくう総合医療センター」まで乗っていけば先に到着して、次の「いずみさの・たじりコミュニティバス」が来るのを待てたような気がします。
◆泉南市コミュニティバスへの乗り継ぎはダイヤ上「2分」
結果的には泉佐野駅の乗り継ぎもギリギリになりましたが、最初から厳しいとわかってたのが、いずみさの・たじりコミュニティバスから泉南市コミュニティバス(さわやかバス)への乗り継ぎです。
具体的には、いずみさの・たじりコミュニティバスで最も泉南市側だと考えられる「町営砂山住宅前」バス停まで移動。

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そこから徒歩で移動し、泉南市コミュニティバスで最も泉佐野市側だと考えられる「吉見岡田住宅」バス停から乗車するという計画です。

路線図の様式が異なるためぱっと比べることができないのですが、Googleマップで示すとこのように180mの距離。問題は、「町営砂山住宅前」到着予定が11時33分、「吉見岡田住宅」発車予定が11時35分で、わずか2分しかないということ。

ほとんどの地点で乗り継ぎは10分ぐらいの猶予を持ってきたのですが、ここはダイヤの都合上、どうしても2分での乗り換えにチャレンジせざるを得ませんでした。
泉南市コミュニティバスはロケーションシステムを導入しており、バス接近情報をリアルタイムで確認可能だったので、移動中はずっとこれを見守っていました。

すると、いずみさの・たじりコミュニティバスは信号が少ない経路ということもあってか、ほとんど遅れることなく進行した一方、泉南市コミュニティバスはわずかに遅れてくれたので、乗り継ぎがギリギリ間に合いそうな感じに。これは「町営砂山住宅前」下車直前の様子。

とはいえ、バス停まで移動している間に抜かれては一大事なので、「町営砂山住宅前」で下車すると一目散に移動。そのせいで、去りゆくいずみさの・たじりコミュティバスの写真はシャッター速度や露出の設定がおかしくなってしまい、こんなことに。

撮り直そうと粘る時間も惜しいため、さっと「吉見岡田住宅」バス停へ移動。

到着したのは11時35分だったので、もし定刻通りだと乗り遅れていた可能性が大ですが、この日は11時40分到着予測ということで間に合いました。こんな運頼みの移動計画をしていてはダメだと大いに反省しつつ、バスを待ちます。

この日は経路上で道路工事をしていたこともあって、泉南市コミュニティバス・岡田A回りの便が到着したのは11時41分でした。

◆イオンモール経由で樽井駅へ
「吉見岡田住宅」からは、いったん「イオンモールりんくう泉南」で泉南市コミュニティバスを別路線に乗り継いで「樽井駅前」へ向かいます。
前述の通り工事の影響などで、乗車した時点で定刻から8分遅れのバスはおおむねその遅れのまま、12時4分に「イオンモールりんくう泉南」に到着。運賃は100円。

本来、ここからは「山回り3便」に乗り継ぐ予定でしたが、出発時刻は12時と4分前。次の樽井駅前方面行きは12時50分発の南回り2便なので、「さて、どうしたものか……」と周囲を見回すと、バス乗り場に少し人が並んでいるのを発見。「さては」とその後ろについていくと、ここまで乗車してきたバスが「山回り」表示になってやってきました。

時刻表には確かに「次の接続コース・便」の欄があったのですが、あくまで「定刻なら接続可能」の意味かと思っていたので、非常に助かりました。

乗り継ぎができたおかげで12時15分、「樽井駅前」に到着しました。ここも運賃は100円。

◆どうしても歩かざるを得なかった男里川越えの40分
南海本線・樽井駅は泉南市の西端の駅で、次の尾崎駅は阪南市に入ります。
この先のルートを考えたとき、泉南市コミュニティバス・南回りの「温水プール前」バス停へ移動するのが1つの手。

このバス停には阪南市コミュニティバス・尾崎コースのバスが来るので、その場で乗り継ぎ可能。

しかも、泉南市コミュニティバスの「イオンモールりんくう泉南」12時50分発・「樽井駅前」13時発の便が「温水プール前」に13時35分に到着したのち、阪南市コミュニティバスが13時47分に到着するという、多少のダイヤ乱れも許容できそうな乗り継ぎ。これは完璧……!

……といいたいのですが、この乗り継ぎだと「阪南市役所前」に14時5分に到着した時点で、阪南市西部へ向かういずみが丘・箱の浦ルートのバスが20分前に出発済み。次のバスは2時間後。あまりにもロスが大きすぎます。
幸い、樽井駅と尾崎駅は1駅しか離れておらず1時間もかからず移動可能なので、徒歩移動で時間を稼ぐことにします。

12時17分、樽井駅を出発。

駐車場にいた猫。

踏切を渡って進みます。もし樽井~尾崎間を電車で移動すると3分です。

泉南市・阪南市市境の男里川にかかる菟砥橋から、河口方面を見たところ。大きな煙突のある清掃工場に温水プールが隣接しています。

川を渡ると阪南市に突入。

大阪府道250号線・鳥取吉見泉佐野線を西進します。

経路上に「尾崎町7丁目」というバス停を発見。わかってはいたことですが、次のバスまで1時間あるので、待たずに進みます。

府道250号線沿いは歩道があったりなかったり。

体感ではわりとあっという間に尾崎駅近くまで到達。「尾崎駅北」バス停が、駅北側の道路沿いにありました。

尾崎駅の北口はこんな感じです。

バスターミナルは南口にあります。

阪南市コミュニティバス「さつき号」が待機していました。

次の出発まで40分ぐらいあったので、駅北側の通りにあった喫茶・軽食「クロンボ」というお店で昼食を取ることに。

うどん定食(税込700円)でパワーを回復しました。

◆阪南市コミュニティバスでさらに西進
「尾崎駅前」バス停に戻るとバスが来ていましたが、これは南の方へ向かう「緑ヶ丘・さつき台コース」のバス。このあと、13時40分発の「いずみが丘・箱の浦コース」のバスで西の方へ向かいます。

目指すは阪南市最西端の「南山中」バス停。

「いずみが丘口」から「箱作公園前」あたりは少し高台を走ります。

府道752号線(紀州街道)を西進したのち、少し北へ入って「南山中」バス停に到着。運賃は100円、ICカード利用が可能です。

◆最南端の自治体・岬町に突入
府道752号線を西進して、歩いて岬町へと入っていきます。

望海坂(のぞみざか)の交差点で左折し、高台の住宅地の方向へ。

左折するとすぐ、スーパーセンタートライアル阪南店があります。「リフレ岬」というのは住宅地の名前。

高台には一軒家の住宅地が広がっています。

ここに「望海坂一丁目」のバス停があります。「南山中」からの徒歩ルートはこんな感じで、10分はかかりません。

バス停で少し待つと、岬町コミュティバス・基本路線の車両がやってきました。運賃100円は乗車時に支払います。岬町コミュニティバスには基本路線と乗継支線がありますが、いずれもICカードは使えません。

いったん南海本線を踏切で越えます。踏切西方に淡輪(たんのわ)駅が見えます。

少しレトロな雰囲気を感じる淡輪駅。

続いて、特急停車駅でもあるみさき公園駅へ。2020年3月末をもって南海による動物園と水族館の営業が終了し、「岬町立みさき公園」となっています。往事の賑わいを感じさせる広大な駐車場が駅前に設けられていました。

「みさき公園駅」バス停は駅の目の前。

「オークワ前」で下車しました。時間は14時53分。支線に乗り継ぐ旨を伝えると、乗継券がもらえます。

「オークワ前」には岬町コミュニティバスのほとんどの路線が乗り入れます。

◆支線の奥の奥・大阪府最南端のバス停「佐瀬川」へ
最後のバス、多奈川西畑ルートの出発時刻は15時38分なので、40分少々の待ち時間が発生。バス停にはベンチもないので、オークワの中で待ちます。

多奈川西畑ルートはハイエースでの運行でした。乗車時に行き先を伝えます。

路線図では省略されていますが、豊国崎近くの谷川港内を走ります。

府道65号・岬加太港線を走るところは基本路線とルートが重複しますが、「楠木橋」から山道へ入っていきます。

この山道、乗車時間はそれほど長くないのですが、バスで行くにはかなりハード。揺れも強く、車内から写真撮影するのは困難でした。結局、撮影を諦めて終点「佐瀬川」まで揺られていました。
16時10分、終点にして大阪府最南端のバス停「佐瀬川」に到着しました。遠かった……。

Googleマップで示すとココ。

◆最終バスを見送って徒歩でひと峠越え
バスが先へ進んだので驚きましたが、見える範囲で転回して戻ってきました。

ダイヤにはわずかに猶予があり、ここまで乗ってきたバスに再び乗って折り返せば楽に帰ることができます。しかし、岬町コミュニティバスのダイヤを見ると、山を1つはさんだ「横手」バス停に、「オークワ前」からのバスが約1時間後に到着することがわかりました。調べると、徒歩で1時間かからずに移動可能なので、せっかくのバス旅ということで、最後まで徹底的にバスに乗ろうと決めて、1つ峠を越えて別路線で降りることにしました。

「佐瀬川」で出発待ちの多奈川西畑ルートの終バスを背に、横手方面へ進みます。

バス停から上がっていくとすぐに集落の終わりがあって、道路の幅員が減少します。

振り返ると終バスは出発した後でした。もうこれで後に戻ることはできません。

佐瀬川集落の南端から振り返ったところ。

車の離合は不可能な1車線の道路を歩いて進んでいきます。

「こんな道かー……」ととにかく歩を進めていると、前方が少し開けてきた気配。

「佐瀬川」バス停到着からわずか5分ほどで分岐点に到達。正面から来た道は大阪府道751号線・木ノ本岬線で、和歌山県から上がってきて、向かって左の横手方面へと向かいます。

振り返ると、もう佐瀬川の集落は見えなくなっています。

先ほどの分岐点を左折して、府道751号線を横手方面へ向かいます。

ちなみに、佐瀬川方面から歩いてきたときに開けて見えたのは、分岐点のそばに養魚池があるため。

府道751号線は北上するとともに高さを上げていきます。

途中にあった「甲山登山口」。

歩いているときの雰囲気はこんな感じ。人家がないのでとても静かです。
大阪府最南端のバス停「佐瀬川」に到達したので隣の谷の「横手」まで歩いてみる - YouTube

「美しい花が咲きます 切らないで」のメッセージ。

「佐瀬川」バス停を出てから20分少々で、再び建築物が見えてきました。

ぐるっと回り込んでみると、なにかの作業所のようでした。

畑も出てきて、このあたりまでは恒常的に地元の人が来ている雰囲気。

藪に向けてイノシシ捕獲用らしい檻が設置されていました。

横手集落の南端に到達したようです。「佐瀬川」バス停からは30分弱。

集会所跡の隣に「横手」バス停がありました。あとはバスが来るのを待つだけ。

バス停近くに置かれていたベンチ。朽ちていますが、注意深く腰掛ければ座ることは可能でした。

バスを待つあいだに17時になり、町内放送が流れました。
大阪府岬町コミュニティバス「横手」バス停で聞く17時の町内放送 - YouTube

やがて、多奈川東畑ルートのバスがやってきました。

さらに基本路線へと乗り継ぎ、南海・みさき公園駅に到着したのは17時50分過ぎのことでした。

なお、2日目の移動にかかった運賃総額は1440円でした。いずみさのコミュニティバス、およびいずみさの・たじりコミュニティバスの運賃が0円なのは大きかったかも。
以下は2日目の移動経路を示した図。赤線はバス移動、青線は徒歩移動で、最後は多奈川東畑ルートでオークワ方面に降りたところまでを図示しています。

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