マインクラフトでデフォルトで表示される「あの風景」にたどり着くためのプロジェクト「pack.png」がついに約束の地にたどり着く

マインクラフトでデフォルトで表示される「あの風景」にたどり着くためのプロジェクト「pack.png」がついに約束の地にたどり着く - 画像


累計販売本数が2億本を超えた人気ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」には、「pack.png」と呼ばれる多くのユーザーが目にしたことのある風景が存在します。この風景にたどり着くためのプロジェクトが「pack.png」で、ついに目的の風景に到達しました。
pack.png - The Project
https://packpng.com/

マインクラフトでデフォルトで表示される「あの風景」にたどり着くためのプロジェクト「pack.png」がついに約束の地にたどり着く - 画像


Pack.png - A Search By The Minecraft Community
https://docs.google.com/document/d/1PpZqHWXPLjOsXf_T7uyH4rWuxUMxzBlxvv5gm19P_Z8/
マインクラフトではゲームをプレイする際に、プレイヤーが遊ぶ世界である「ワールド」がランダムに生成されます。このワールドは281兆4749億7671万656種類も存在しており、「シード値」と呼ばれるランダム生成される数値で、プレイヤーのワールドは決定します。
マインクラフトをプレイする際、サーバー選択画面にデフォルトで表示されているのが128×128ピクセルの非常に小さなPNG画像「pack.png」です。この「pack.png」に表示されている風景は実際に存在するのか、そして存在する場合はどのようなシード値となっているのかを特定しようというのが「pack.png」プロジェクトです。

マインクラフトでデフォルトで表示される「あの風景」にたどり着くためのプロジェクト「pack.png」がついに約束の地にたどり着く - 画像


「pack.png」プロジェクトをスタートしたのは、YouTuberのSalC1さん。SalC1さんは2020年1月14日に公開した以下のムービーの中で、「pack.png」の風景はどのシード値のワールドに存在するのだろう?と、問題提起しています。
The Mystery of the Minecraft pack.png File - YouTube

このムービーに反応したのが、マインクラフトの生みの親であるNotchことマルクス・ペルソン氏。同氏は自身のTwitterアカウントを更新し、「ハハハ!なんて挑戦だ!頑張ってくださいね!この画像がどこから来たのか僕は覚えていないし、恐らく僕が撮ったスクリーンショットでもないと思います。もしも私が撮影したスクリーンショットならば、これは完全にランダムなシード値の、ランダムな座標で撮影されたスクリーンショットです。なぜならこれが私のテスト方法だからです」とツイートし、「pack.png」のシード値は不明とコメントしています。
Haha, wow! What a quest! I hope you pull it off!
I don't remember where that picture came from, and it probably wasn't me who took it.
If it was me, it's a completely random seed, possibly with random coordinates. That's how I test (and look for cool screenshots).— Notch (@notch) January 14, 2020
さらに、ペルソン氏のツイートに対して、マインクラフトのテクニカルディレクターを務めるネイサン・アダムス氏は、「たしか、以前にもこの画像の風景について調べたことがあると思います。仮定の話ですが、漠然と『このシード値である可能性が高い』という見つけ出すための反復処理するプログラムを書くこと自体はそれほど難しくないはずです。ただし、処理には長い時間がかかるかもしれませんが」と反応しています。
I think I've looked into this before. Hypothetically it shouldn't be too hard to write a program that iterates likely seeds for a structure that looks vaguely like this, in an old version. Might take a long time though :(— Nathan Adams (@Dinnerbone) January 14, 2020
「pack.png」に関するヒントは128×128ピクセルの非常に小さなPNG画像にしか存在しないということで、プロジェクトチームは「画像に写った地形を解析する」という方法でしか、シード値を探り当てることができなかったそうです。
Now we got people re-creating this image block-for-block. Keep in mind, the only resolution we have for this is 128x128! pic.twitter.com/z7ENQDodsE— SalC1 (@RealSalC1) January 15, 2020
チームメンバーが最初に目を付けたのが「pack.png」内に写り込む「水」。ここからワールドとプレイヤーの向きを特定したそうです。次に、雲のテクスチャーから風景の存在する地点の座標を大まかに特定しています。ここからさまざまな回帰アルゴリズムを用いて、ブロックやプレイヤーの正確な位置を導き出し、最終的に画像の中に写り込む「滝」のブロックのZ座標(Z=31)を特定。
続いて、ここまでの作業で特定した座標情報を、既存のすべてのワールドと照合するという作業がスタート。ただし、シード値は281兆4749億7671万656種類もあるため、プロジェクトでは分散コンピューティングプラットフォームのBOINCを用いてシード値全体を照合しています。281兆種類以上存在するワールドの中から、条件に合致するワールドを約70万個にまで絞り込むことに成功。「70万個」という数字は非常に大きなものに感じるかもしれませんが、プロジェクトメンバーは「おかげで残りの検索は非常に簡単に完了することができた」と記しています。
70万種類の候補となるワールドが導き出されたのちは、プロジェクトメンバーはプログラムを用いて地形の高さが「pack.png」と一致しているものを検索。その結果、最終的に1つのシード値のみが「pack.png」と一致していることが判明しています。
This is real. pic.twitter.com/lZ7t8N6q1k— SalC1 (@RealSalC1) September 5, 2020
「pack.png」と同じ風景が存在するワールドのシード値は「3257840388504953787」。実際に新しいワールドを生成する際にこの数値を入力すれば、「pack.png」と同じ風景にたどり着くことができるので、気になる人は実際に訪れてみてください。
なお、実際に「pack.png」と同じ風景を訪れてみたというムービーも公開されています。「pack.png」の風景は、シード値「3257840388504953787」のワールドの「X=49、Z=0」という座標から見ることが可能です。
Oh look, a hill! - YouTube

ジャンルで探す