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原油の備蓄容量の限界と増産に伴って価格が下落する可能性

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で世界的にエネルギー需要が減少する一方で、サウジアラビアが化石燃料の増産準備に入り、備蓄スペースの限界が指摘されています。2020年に入り原油価格は下落傾向にありますが、アナリストはさらに価格は下がり、1バレル(約159リットル)あたり10ドル(約1090円)を切る可能性があると警鐘を鳴らしています。
Oil price may fall to $10 a barrel as world runs out of storage space | Business | The Guardian
https://www.theguardian.com/business/2020/mar/25/oil-price-may-fall-to-10-a-barrel-as-world-runs-out-of-storage-space

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2020年1月に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中国にある主要な製油所が閉鎖されたことにより、世界の原油備蓄量は平均で75%にまで増加しました。この一方で、石油などの需要は世界的な経済危機により減少しており、これから数週間から数ヶ月にわたり、原油の備蓄はさらに増加すると予想されています。
エネルギーコンサルタント会社であるリスタッド・エナジー社のアナリストは、各国で原油備蓄スペースの余裕がなくなってきていることを指摘。たとえば、カナダ西部では、今月末までに1日約40万バレルの生産抑制が必要になると予想しています。
タンカーを海上備蓄基地とすることに活路を見いだすという手もあるのですが、こちらはすでにサウジアラビアがここ3週間かけて予約を抑えており、貯蔵スペースの確保はかなり困難になる見通し。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟の産油国による「OPECプラス」では2020年4月まで石油減産に関する合意が結ばれていますが、2020年3月6日に開催されたOPECプラスの会合で、サウジアラビアなどの提案した協調減産の提案をロシアは拒否。4月に合意は破棄される見込みです。
産油国間で原油価格引き下げ戦争が勃発、新型コロナウイルスの脅威にはプラスとの指摘も - GIGAZINE

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サウジアラビアがタンカーを確保しているのは、この合意消滅に伴い、シェア確保のための石油増産を行う予定だからです。
世界の石油備蓄可能量はあと9カ月分と見込まれているものの、実際は施設の制約などがあるため、猶予は数ヶ月であると考えられています。アナリストのパオラ・ロドリゲス=マシウ氏は、原油価格の指標であるブレント原油が1バレル10ドル以下で史上最低を記録した1998年と同じ運命をたどることになる、と警鐘を鳴らしています。

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