2018年にはどんなエンジニアが大きく稼いだのか?

2018年にはどんなエンジニアが大きく稼いだのか? - 画像


by Nicole Wolf
アメリカのエンジニアの収入の実態を明らかにする調査報告が公開されました。全体的には前年比で収入は増加していますが、分野によって差があり、どの分野のエンジニアの収入が高く、どの分野が比較的低いのかということも判明しています。
U.S. Engineering Salaries Jump; Smartphone Developers Win Big IEEE Spectrum - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/view-from-the-valley/at-work/tech-careers/us-engineer-salaries-jump-smart-phone-developers-are-biggest-winners
電気・電子技術に関する学会「IEEE」が、IEEEメンバーの収入・給与・福利厚生に関する2019年時点および長期の傾向に関する調査報告「IEEE-USA Salary&Benefits Survey」の2019年版を発表しました。
この報告によると、2018年のアメリカのエンジニアの収入中央値は14万5000ドル(約1600万円)で、2017年に比べて6200ドル(約70万円)、2014年に比べて1万5000ドル(約160万円)の増加が確認されました。この数字には給与のほか手数料やボーナスが含まれていますが、残業代や副業収入は含みません。残業代や副業収入を加えると中央値は15万ドル(約1600万円)に変化するとのこと。

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ただし、収入額の増加はエンジニアの仕事分野によって差が出ました。

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by Kobu Agency
特に収入が多かったのはスマートフォン関係と機械学習のエンジニアで、スマートフォン関係のエンジニアの収入は中央値が21万5771ドル(約2300万円)、機械学習のエンジニアは18万5000ドル(約2000万円)でした。さらに、通信エンジニアの収入も高く、その中央値は16万1500ドル(約1700万円)となっています。

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一方で、エネルギーおよび電力エンジニアリングや、ロボット工学と自動化の分野、計装・測定エンジニアは収入中央値が比較的低く、それぞれ13万ドル(約1400万円)、13万ドル、12万5000ドル(約1350万円)であると示されています。なお、この調査は職務ではなく雇用主の事業の種類で分類を行っているとのこと。
性別による収入の差も示されており、全体的な収入の中央値の差は1万9000ドル(約200万円)。2017年よりは1000ドル(約11万円)分差が縮まっていますが、いまだ大きな溝が存在します。またエンジニアの経歴を2~45年に分けてみたところ、経歴が長くなるにつれて収入差は縮まっていきますが、女性の収入の中央値が男性を上回るのは経歴が「2年以下」「35~39年」のカテゴリのみ。なお、調査に回答した人のうち、自分自身の専門分野でフルタイムで働いていると回答した人はわずか8.5%でした。

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そして、調査結果からは人種格差もみられました。特に白人とアフリカ系アメリカ人の差が大きく、アジア・オセアニア地域の人々との差は比較的小さいようです。

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調査に回答したエンジニアの年齢の中央値は50歳でしたが、偶然にも、50歳ごろから収入が頭打ちになり、徐々に減少していくことが示されました。

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なお、調査に回答したエンジニアは合計8813人で、このうち異常値を除いた6739人分のデータに焦点を合わせる形で分析が行われました。

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