マクドナルドが音声認識AIのスタートアップを買収、ドライブスルーの効率化が目的か

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by C. Cagnin
マクドナルドは2019年9月10日、音声認識AIを開発するスタートアップのApprenteを買収したことを発表しました。マクドナルドはドライブスルーの効率化に力を入れており、Apprenteの音声認識AIをドライブスルーでの注文時に役立てるとみられています。
We are investing in the future of McDonald’s through the agreement to acquire Apprente, a voice-based tech start-up | McDonald's Corporation
https://news.mcdonalds.com/stories/company-news-details/acquistion-of-Apprente-a-voice-based-tech-start-up/
McDonald's Acquires Apprente to Double Down on Tech | WIRED
https://www.wired.com/story/mcdonalds-acquires-apprente-voice-ai/
Apprenteの買収に先立ち、マクドナルドは2019年3月に機械学習のスタートアップ「Dynamic Yield」を3億ドル(約330億円)で買収しました。Dynamic Yieldはパーソナライゼーションと意思決定に関するテクノロジーを提供しており、ドライブスルーの顧客に表示するメニューをさまざまな条件に合わせて最適化できるとのこと。
マクドナルドがAIを使ってドライブスルーのメニューを購入者1人1人に最適化する見込み - GIGAZINE

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マクドナルドが今回買収したApprenteは、音声ベースの会話型AIを開発する2017年設立のスタートアップです。騒音の多いレストランや公共の場での音声認識や、状況や文脈に依存した構造的ではない口語の認識では、音声をそのままテキストに変換するモデルよりもApprenteの技術の方が精度が高くなるとのこと。この技術を導入することにより、ドライブスルーで人間だけがオペレーションを受け持つ場合よりも素早く注文を処理できるようになると考えられています。

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by Mike Mozart
また、以前に買収されたDynamic Yieldがマクドナルド傘下の独立した企業として存続しているのに対し、Apprenteは完全にマクドナルドに吸収される点も重要だとWiredは指摘。WiredはApprenteの買収について「これは防御的な買収です」と述べており、バーガーキングやウェンディーズといった競合他社が、Apprenteの技術を利用できないようにする目的もあると考えています。
Apprenteの従業員はマクドナルド内に新設立されたMcD Tech Labsという統合チームの一員となり、引き続きマクドナルドのビジネスに役立つ最新テクノロジーの開発を続けていくとのこと。McD Tech Labsはシリコンバレーを基盤とするグループであり、テクノロジーに基づいた高速なドライブスルーシステムの開発などに取り組む見込みです。
マクドナルドはApprenteの音声認識AIが最初に応用される場所はドライブスルーであると認めつつも、同様の技術を店内に設置したキオスク端末やモバイルアプリなどに組み込む可能性もあると述べました。

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