ザキヤマも認めた「街道歩き旅」の企画倒れ!バスと電動自転車がないとゴールできない矛盾

 かつて「街道ウォーカーズ」を名乗っていた山崎弘也は、もういない。4月27日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で「ザキヤマの街道歩き旅」が放送されたが、もはやタイトルとは違う旅になってしまったのである。

 同番組はその名のとおり、街道を歩いてゴールを目指すものだったが、バスやタクシー、電動自転車を利用できるようになり、回を追うごとに歩く場面が減っていた。視聴者からは「これでは『街道歩き旅』ではなく『街道バス旅』だ」という指摘があったほどだ。

 今回はタクシーにこそ乗らなかったものの、バスと電動自転車を利用。もはやこれらの移動手段なしではゴールできない有り様だ。なにしろザキヤマ本人が、

「(バスに)乗れなかったら終わりだから」

 と、バスに頼り切りなのだ。テレビ誌記者も嘆くことしきりで、

「この発言が飛び出したのは、ゴール直前の最も大事な場面でのこと。ザキヤマはクライマックスでバスに乗ろうとしたんです。バスに乗ると『嬉しい』と喜び、『バスtoバスじゃないと』と、この次もバスに乗る気まんまんだったのには呆れてしまいました」

「街道歩き旅」は2008年にスタート。日光街道や甲州街道などを最初から最後まで歩き倒すハードなものだったが、2021年に山崎をメインに据えてリニューアルすると、簡単な旅へと様変わり。昔に戻してほしいという声と、なぜ戻せないのかとの指摘は多い。前出のテレビ誌記者が解説する。

「以前は複数のタレントがリレー方式で、6日から8日間をかけて街道を踏破しましたが、ザキヤマには2日間しかありません。わずか2日で街道を踏破するとなると、バスやタクシーを利用しないとゴールできない。歩きだけにするならロケ日数を増やさないといけませんが、ザキヤマのスケジュールを連続して6日間も押さえるのは難しいでしょう。このまま続いていくことになりそうです」

 福澤朗の「鉄道沿線ひたすら歩き旅」が鉄道を利用できるようになったのに合わせて「鉄道沿線歩き旅」へとタイトルを変えたように、「街道歩き旅」もタイトル変更すべきかもしれない。

(鈴木誠)

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