中日OBが暴露「バンテリンドームのフェンス際」の秘密!本塁打が極端に少ないカラクリがあった

 天候に左右されずに試合が行えるため、セ・パ12球団のうち半数が、ドーム球場を本拠地としている。2023年には開閉式屋根を備えた屋内型球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」がオープンし、12月末までの総来場者数はすでに、目標の300万人を上回る346万人超を達成している。

 一見、いいことずくめのようにも思えるが、一方でなぜかその球場でしか見られない「独特の現象」が生まれることから、野球ファンの間でたびたび物議を醸している。

 3月17日には元中日の野球解説者・平田良介氏が「バンテリンドームナゴヤ」の知られざる秘密を暴露した。「これだけは言わせてほしい」と切り出すと、

「バンテリンドームは広いからホームランが入らないんじゃなくて、飛ばないからホームランが少ないのです」

 続けて、その原因にも踏み込んだ。

「構造の問題か何かはわからないけど、バンテリンドームのフェンス際は球が失速するのよね。だからバンテリンドームの外野の色が変わってるらへんに落下する打球は他のどの球場でもホームランかフェンス直撃にはなってるのはファンのみなさんの参考にはしといてほしいな」

 平田氏はフェンス手前のフライアウトについて、次のようにハッキリと言い切っている。

「神宮球場で言うと中段手前ぐらいのホームランぐらいです」

 これがもし事実なら、中日の選手はヤクルトの選手に比べてかなりの数のホームランを損していることになる。スポーツライターが補足する。

「平田氏はファンによる『目の錯覚でしょう』という指摘をキッパリ否定しており、2塁に走者がいる時には普段よりも前で守っていたと告白しています。逆に『札幌、京セラ、PayPay、ベルーナは飛ぶイメージ』と明かしていることから、球場によってかなり違いがあるようですね。昨年は神宮球場では168本のホームランが出ていますが、バンテリンドームはわずか56本で、12球団最低を記録している。立浪和義監督が中田翔を三顧の礼で迎えたのも、当然と言えるでしょうね」

 バンテリンドームではこれまでに幾度となく、ホームランが出やすくなる「テラス席」の設置計画が浮上しているが、設置資金、コンサートなどでも使用する球場側との調整がまとまらず、現状の規格が続いている。

 東京ドームではかつて、巨人の攻撃時にだけドームの空調を操作して追い風を起こす「ドームラン」の存在がまことしやかに語られていた。ホームランは野球の醍醐味なだけに、中日ファンも「神風」を期待したい気持でいっぱいだろう。

(ケン高田)

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