「コレ、あげる」電車を待ちくたびれた子どもに…→見知らぬ子が”カイロとお菓子”を渡してくれた!!

電車に乗っていると、時に小さな驚きが訪れることも。

この記事では、電車での子どもの思いがけない言葉が、大人たちに与える影響について体験談を交えてご紹介します。

※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。

31歳主婦、Sさんの場合

先月、街中のイルミネーションを見るため、家族で電車を待っていました。

日曜日の夕方だったのですが、とても寒い日で最寄り駅には待合室もないので、みんな寒そうにしていました。

うちの子どもたちも寒さで少し機嫌が悪く、「早く電車が来ないかな」と思っていると……。
隣のベンチに座っていた子どもたちが、「コレ、あげる」と使い捨てカイロと小袋のお菓子をくれたのです。

びっくりしていると、長男が「ありがとう」と受け取り、代わりに長男が持っていたお菓子をあげていました。
隣の保護者の顔を見ると、幼稚園ですれ違うご両親がおり、子どもたちはお互いに知っていたようです。

学年が違い、相手の子どもの方が年上なので話したことはなかったのですが、これをきっかけに話をする仲になりました。

急に話しかけられたのはびっくりしましたが、子どもたちは幼稚園以外でも仲良くできていて嬉しかったです。

年上の子どもが年下の子どもに対して優しくできることは、強い者が弱い者に力を貸したり、違う立場に立って物事を考えられることにも繋がると思います。

優しく思いやりを持って接することができれば、周囲にも優しい大人が増えると思います。
(40歳/主婦)

31歳主婦、Oさんの場合

私が長男を妊娠中のことです。
妊娠中も電車通勤をしていました。

混雑する電車の中をいつも立っていたのですが、ある日、つわりや貧血がひどいときにどうしても出社しなければならず、体調の悪いのを無理して出勤しました。

朝の通勤ラッシュで電車は大混雑。
人混みに押されてさらに具合が悪くなっていて、もう途中で帰ろうという時でした。

近くにいた小学生の男の子が、マタニティマークに気づいてくれたのか 「妊婦さんですか?具合は大丈夫ですか?」 と声をかけてくれました。

「具合は悪いけど大丈夫だよ」 と言うと、「降りた方がいいですよ」 と言ってくれ、次の駅で電車のボタンをあけ、さらに、一緒に降りて駅員さんを呼んでくれました。

私が駅の休憩所に案内されるのを見てから、電車に乗って去って行きました。

この小学生の優しさにとても感激しました。
今でも忘れられない思い出です。

(31歳/主婦)

優しい世界に……

電車の中での子どもの対応に優しさを感じたSさんとOさん。
こうした小さな気遣いから人の温かさを知り、その優しさが連鎖していく未来になるといいですね。

※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。

(MOREDOOR編集部)

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