実家に帰りたくない理由とは? 「疲れる」「めんどくさい」と感じたときに

年末年始やお盆などの長い休みが取れたときは、「実家に帰省する」というのが定番ですよね。そのような風潮がある一方で、「実家に帰りたくない」「帰省したくないのに、しなくてはいけないような雰囲気で辛い」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、実家に帰りたくない人の心理や、実家に帰りたくない場合の対処法について紹介します。

「実家に帰らなくてはならないのが辛い」と悩んでいる方は、この記事を読むことで少し心が救われるかもしれません。
実家に帰りたくない人の心理

「実家に帰りたくない」と感じる人の心理はさまざまです。ここでは、よくある実家に帰りたくなり理由・心理を紹介します。
○両親・親戚と仲が良くない

両親との仲があまり良くないと、休みが取れても実家に帰りたくないと考えてしまうのは当然でしょう。血のつながっている親子とはいえ、お互い違う人間同士。親子で相性が合わなかったり、理解しあえなかったりするのは、珍しいことではありません。

また、両親ではなく、両親と同居している兄弟・姉妹、その配偶者との仲に亀裂が入っている場合も、「顔を見たくない」という思いから実家に足が遠のくのは仕方のないことです。
○実家が遠い

実家が遠いと、「たまには帰ろう」と思っていても、どうしても帰省のハードルが高くなってしまいがちです。

まとまった休みが取れるゴールデンウィークやお盆、年末年始は、「実家に帰ろう」という気持ちがあったとしても、新幹線や飛行機の予約が取れなかったり、チケットが高すぎて購入するのが厳しかったりと、何かと障害がつきもの。全て手配できたとしても、実家が遠ければ遠いほど、実家に向かうために多くの時間を費やさなくてはなりません。

実家が遠いとお金も時間もかかることから、「頻?に帰省するのは面倒だな」と感じてしまうのは自然なことでしょう。
○子どもが小さい

子どもがまだ小さい場合も、子どもの世話で手一杯で帰省どころではなくなってしまうでしょう。両親に「孫の顔を見せたい」という気持ちはあっても、実家に帰るための準備や子どもを連れての長時間の移動はストレスを感じてしまいますよね。
○実家でやることがない

実家に帰ってもやることがなく、暇を持て余してしまうため実家に帰るのが億劫になるという方もいるでしょう。親に顔を見せたくても、長い帰省期間中の予定がゼロの場合、帰省しても手持ち無沙汰になることが予想できます。

実家でやることがなく暇を持て余すばかりだとわかっていると、「実家に帰らなくては」と思っていても、なかなか腰を上げられませんよね。
○一人の方が気楽

「実家に帰ると気を遣うし、一人の方が気楽だから帰りたくない」と考える人も少なくありません。一人暮らしをしていると、だんだんと自分の生活のペースができます。たまに実家に帰ると、自分とは生活リズムの違う両親と一緒にいなければいけないため、「いつもの起床時間よりも数時間も早く起こされる」「お風呂に早く入れと急かされる」など、小さなストレスが溜まっていきます。

家族とお風呂やトイレのタイミングなどがかぶれば、人に譲らなくてはならないことも出てくるので、「実家にいると疲れる」と感じてしまうのでしょう。
「実家に帰りたくない」と思ったときの対処法

実家に帰りたくないと思ったときの対処法を紹介します。
○帰らないのも一つの手

実家に帰りたくないと悩むなら、思い切って帰らない選択をしてみましょう。親から「いつ帰ってくるの? 」とLINEやメール、電話が来ても「仕事が忙しいから難しい」「少し体調を崩しているから、今回は帰れない」とひと言連絡を入れておけば問題ありません。

また、先に「しばらく忙しいので帰らない」とひと言連絡しておくのもよいでしょう。実家に帰らないと親がどう思うか、なんといわれるか気になるかもしれませんが、まずは自分の気持ちを優先してみてください。
○実家に帰るついでに楽しい予定を入れる

実家に帰ることをイベントにして楽しい予定を入れてみましょう。たとえば、実家に寄る前後に実家から近い観光地を訪れてみる、実家の近くに住んでいる友人に連絡を取って食事に行く、ご当地グルメを満喫するなど、実家に帰るのが楽しみになるようなプランを立ててみてはいかがでしょうか。

楽しい予定があると思えば、実家に帰りたくない気持ちも薄れます。今住んでいる場所ではできないことを、実家に帰るついでに満喫しましょう。
「実家に帰りたくない」と思うことに罪悪感を抱いたら

実家に帰りたくないと思っていつつも、「実家に帰らないと親が寂しがるかもしれない」と罪悪感があるなら、気持ちを切り替えてみましょう。実家に帰ることを義務のように考えてしまうとストレスになります。

ここでは、「実家に帰りたくない」と思うことに罪悪感を抱いたら思い出したいことを紹介します。
○「実家に帰りたくない」と思うのはおかしくない

実家に帰りたくないと思うのはおかしいことではありません。家庭環境によって実家に帰りたいと思う人もいれば、帰りたくないと思う人もいるのは当然です。

さまざまな理由があって実家に帰りたくないと思うのですから、自分の素直な気持ちを大切にしましょう。自分は「実家に帰りたくない」と思っていることを、まずは受け止めてください。
○「帰らないといけない」と自分を責めなくていい

「忙しくても親が待っているから実家に帰らないといけない」「せめて年に一度くらいは顔を出すべきだ」と自分を責めるのはやめましょう。さまざまな親子関係や家庭環境があります。実家に帰っても帰らなくても、正解・不正解はありません。

実家に帰りたくないなら帰らなくてもいいのです。親に悪いと思わず、自分が望む選択をするのは間違ったことではないと理解しましょう。
○実家に帰ることは義務ではない

実家に帰ることは義務ではありません。周囲の人が夏休みや年末年始に実家に帰ったり、テレビやネットのニュースで帰省ラッシュを報じたりしても、周りの人に合わせる必要はないので、自分の気持ちを優先しましょう。

帰りたくないなら、何年か実家に帰らなくてもいいのです。我慢して実家に帰ってストレスを抱えるよりも、無理をせずに一人で過ごした方が心身ともにリラックスできます。
○「帰りたくなったら帰ろう」でOK

「実家に帰りたくなったら帰ろう」と気軽に考えましょう。「実家に帰らなければいけない」と考えると焦りや罪悪感、ストレスなどが生じます。「帰りたくないから帰らなくていいや」と考えるのはわがままでも間違ったことでもありません。

帰りたいと思うときに帰ればいいと自分にいい聞かせれば、心も軽くなります。実家に帰りたいと思わない間は、自分の好きなことをして過ごしましょう。自然に実家に帰りたくなるのを待てばいいのです。
無理に実家に帰らなくてもいい

親との仲が悪い、実家が遠い、子どもが小さいなどさまざまな理由で実家に帰りたくないと考える人は意外といるものです。夏休みや年末年始などで周囲の人が実家に帰る様子を見ると、実家に帰りたくない自分を責めたり罪悪感を持ったりしますが、実家に帰るのも帰らないのも、どちらも良い・悪いではありません。

実家に帰るとストレスが溜まり、一人でいる方が精神的にくつろげるなら、自分の気持ちに素直に従ってください。「実家に帰らなければならない」と義務感を持たずに、自然に実家に帰りたいと思えるタイミングを待ちましょう。

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